一間高ガカリ・下ツケ カケツギ
関連項目
『囲碁・オセロ板』(トップ)
『おすすめの棋譜並べとやり方(囲碁)』(二つ上)
『並べて学ぶ小目定石の周辺』(一つ上)
『一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 低く開く』(同レベル)
『一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 高く開く』(同レベル)
『小ゲイマガカリ・コスミ 三間ビラキ』(同レベル)
『大ゲイマガカリ・コスミ 二間ビラキ』(同レベル)
テーマ図
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼●┼┼┼┼○┼┼┼┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
前提として左辺は星またはケイマジマリになっています。テーマは「左右の黒の間を割り込む形で入ってきた白の定石をどのように取り扱うか」。プロの棋譜では左辺がケイマジマリが多いですが、星の場合もあり、星にケイマジマリ、大ゲイマジマリといったケースもあります。
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼●┼┼❶┼○┼┼❷┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
黒の着手は2つ。
KGS 6D,7Dの対局で出現頻度順に並べると
- ❶ :1,662回
- ❷ : 191回
- 番外 白(Q,08):150回(プロに終局型ないため未掲載)
圧倒的に❶が多いことがわかる。❶は非常に簡明なのが特徴。❷はその後の変化が複数あり、自信のある人向け。
第一型
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼●┼┼❶┼○┼┼┼┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼●┼┼┼┼┼②┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
ものの本では黒❶の後は打ち込みがねらい目として細かくいろいろと書いてありますが、実戦ではみなさん打ち込みを嫌ってきちんと守ります。それだけ打ち込みについての情報が広く知られているということなのです。
No. | 書名 | 章など | 図番 | ページ数 | 説明分量 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 基本定石事典 | 上巻・第二部・3 | 5図 | P.305 | 1頁1図 |
2 | はじめての基本定石 | 第2章・2・定石後の攻防 | 13図 | P.150 | 2頁4図 |
3 | 辺の戦い辞典 | 第2章・第9型 | 1図 | P.143 | 1頁3図 |
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 04┠┼┼○┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼○┼┨ 10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨ 14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●┼┨ 16┠┼○╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋●┼┨ 17┠┼┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼●┼●┼┼┨ 18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 次の一手:黒15
第11回 天元戦/ 天元戦Match 常昊 工藤紀夫 1998-05-13 B+1.5
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠○○○┼○┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┨ 04┠●○●●┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋●┼┨ 05┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 08┠┼┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼○┼┨ 10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨ 14┠┼┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●┼┨ 16┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋●┼┨ 17┠┼○┼┼┼┼●┼┼┼┼┼●┼●┼┼┨ 18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 次の一手:黒27
第16回 日本棋院 選手権 宮下秀洋 岩田達明 1968-00-00 B+5.5
第二型
『以下の図を見ながら読んでいただきたいのですが、そもそもこの定石に対する打ち込みは■がある配石が出発点となります。打ち込み箇所はいろいろ考えられるのですが、現在は❶がもっとも有力とされていて、その時の黒の狙いは★であり、これを封じるには白◎とするのが常識的。よって打込み後の黒は阿・伊・宇から次の着手を選ぶ。。。』といった■を前提とした定石後の展開については「基本定石事典 上」、「はじめての基本定石」、「辺の戦い辞典」に書いてあるので、そちらをご一読ください。
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼宇┼┼◎★┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼┼┼■┼○伊┼❶┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼●┼┼┼┼┼阿┼┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
■がある時は第一型に戻り、白は一間トビ(I,05)して守るのが多くのアマの打ち筋である、というのが第一型の結論でした。第二型では■がない時の❶への打ち込みを阿と伊について取り上げます。宇はどうするんだ、と思われるでしょうが、上述の本を読んでから考えれば■がない時の宇は本来ならありえない(黒ツブレ)であることが分かってもらえると思います。アマの対局例ではそれでも宇は多いのですが、ここでは取り上げません。
黒:その1
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼②┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼┼┼┼┼○以┼❶┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼●┼┼┼┼呂❸┼┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
黒❸まで進んだ場合、アマの頻出型は以下の図になります。
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼┼┼■┼○○●●┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼●┼┼┼┼┼●┼┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
この型は本来■(G、03)に黒がある前提の定石型の途中なのですが、■がない場合でもここまで進むようです。
しかし、この先は定石どおりには進まず、白(I、04)となり、裂いた黒が有利の展開になるようです(基本定石の周辺P.125,6図)。
もともと■がある時の定石型は以下となります。しかし、■があってもアマで最後まで打っている事例は17万局中でも1,2例しかありません(もちろんプロには十分な数の実戦例があります。)。そんなところを見てみると、
- 普通のアマは知らないんだからおれも覚えない
- ここ知っているだけで確実に得点源になるから覚えておく
という2つの考え方があって、ここが凡人と秀才の分かれ目ですかね。
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯○○┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼●○○●○●○┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼┼┼■●○○●●┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼●┼┼┼┼●●┼┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
No. | 書名 | 章など | 図番 | ページ数 | 説明分量 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 基本定石事典 | 上巻・第二部・3 | 11図 | P.306 | 2頁3図 |
2 | はじめての基本定石 | 第2章・2・定石後の攻防 | 19図 | P.152 | 2頁4図 |
3 | 辺の戦い辞典 | 第2章・第9型 | 24図 | P.151 | 2頁1図 |
4 | 基本定石の周辺 | 第2章・テーマ2 | 8図 | P.125 | 1頁1図 |
白:以
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼○┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼●●○┼●●○○┼┼┼●┼┼┼┨ 04┠┼●╋○┼○┼┼●┼┼┼┼┼╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋●┼┨ 11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 14┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 15┠┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 16┠┼○●┼●┼○┼╋○┼┼┼┼╋○┼┨ 17┠┼○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┨ 18┠┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 次の一手:黒33
第24回 本因坊戦リーグ 本因坊秀格(高川秀格) 坂田栄男 1969-04-02 B+0.5
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼○┼○┼┼┼●┼┼┼┼●┼┼┼┨ 04┠┼○╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●●┼┨ 05┠┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼┨ 06┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 07┠●┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨ 09┠●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 10┠┼●○┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋○┼┨ 11┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 14┠┼○┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┼●┼┼┨ 15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○┨ 16┠┼┼○┼┼┼┼●╋┼┼┼●┼●●●┨ 17┠┼┼┼┼●┼┼┼┼○┼○●┼┼┼┼┨ 18┠┼┼○┼┼┼┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 次の一手:白42
第9回理光杯本戦第一局 周賀璽 兪斌 2008-12-22 B+5.5
白:呂
「白:呂」は場合の手であるようです。以下3冊の評価はいずれも同じで、棋譜は周囲の配石が本とは異なります。
No. | 書名 | 章など | 図番 | ページ数 | 説明分量 |
---|---|---|---|---|---|
1 | はじめての基本定石 | 第2章・2・定石後の攻防 | 23図 | P.153 | 1頁2図 |
2 | 辺の戦い辞典 | 第2章・第9型 | 27図 | P.151 | 2頁2図 |
3 | 基本定石の周辺 | 第2章・テーマ2 | 7図 | P.125 | 1頁1図 |
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼○┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 04┠┼○╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼┼┨ 05┠┼○●┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 07┠●┼●○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 10┠┼┼○○┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 11┠┼●●○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┨ 12┠┼┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 13┠┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 14┠┼○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 15┠○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●┼┼┼┨ 16┠●●○○┼┼┼┼╋┼○○○●╋●┼┨ 17┠●○●○┼┼┼○┼┼┼┼●┼┼┼┼┨ 18●○○●●┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗○┷●┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 黒89まで。黒43~黒75を省略 手割は合っていません。
第4回 LG杯・世界棋王戦 曹薫鉉 崔明勲 1999-03-25 B+8.5
黒:その2
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼②┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼┼●┼┼○❸┼❶┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼●┼┼┼┼呂④以┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
黒・以と呂では書籍の取り扱いが全く異なります。以についてはすべての書籍で記載があり、その評価も全く同じ。呂についてはすべての書籍に記載がありません。ここではプロの対局で④まで進んだうえで終局している棋譜をすべて掲載しました。呂はプロでもあまり使われない手筋のようです。
黒:以
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼⑥❼┼②┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼┼●┼┼○❸┼❶┼○●●┼┼┨ 04┠┼┼●┼┼┼┼┼④❺┼○┼○╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
左上隅は星にコゲイマ受けなどで剣先が白に向いています。つまり黒は上辺で白を裂ければ、一気に主導権が取れる状況にあります(藤沢秀行はそんな細かいことにこだわらずに気合でコウを仕掛けます。)。
黒❸とぶつかり、コウにする作戦はすべての定石書に記載があり、その評価は一致しています。アマの場合、コウについての理解がプロほど深いわけではないので、それゆえに作戦として成り立つものなのでしょうか。またはコウを仕掛けやすい状況が生まれやすいのでしょうか。黒からコウを仕掛けやすい状況については各解説を読んでから自分で考えてみてください。
出現頻度は白②までが188回で黒❸は47回と第3位。第1位は前述の「黒:その1」64回なので、並べるなら「黒:その1」を優先するべきでしょう。
No. | 書名 | 章など | 図番 | ページ数 | 説明分量 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 基本定石事典 | 上巻・第二部・3 | 14図 | P.307 | 1頁2図 |
2 | はじめての基本定石 | 第2章・2・定石後の攻防 | 7図 | P.150 | 2頁6図 |
3 | 辺の戦い辞典 | 第2章・第9型 | 29図 | P.152 | 1頁2図 |
4 | 中盤の花形戦法 | 第1章・テーマ4 | 1図 | P.26 | 4頁9図 |
5 | 基本定石の周辺 | 第2章・テーマ2 | 16図 | P.127 | 2頁2図 |
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼┼●┼┼┼┼●┼┼┼┼●┼┼┨ 04┠┼┼○┼┼┼┼┼●┼┼┼┼○┼●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┨ 09┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 10┠●○●┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●○┼┨ 11┠○┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 12┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 13┠●┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 14┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼○┼┨ 15┠┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 16┠┼○╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼○┨ 17┠┼┼○┼○┼┼┼┼●┼┼●┼┼○┼┨ 18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 白82まで。白26~白46、白50~黒75を省略 手割は合っていません
2009KoreanBadukLeague(TeamYeongnamIlbovsTeamTBroad) 金志錫 睦鎮碩 2009-09-03 B+2.5
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┼●┼┼┼┨ 04┠●┼○┼○┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 09┠●┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼○●○┨ 11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼●┨ 12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼○┨ 14┠┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 15┠┼●┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●┼┨ 16┠┼┼╋○●┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋●┼┨ 17┠┼┼○┼●┼┼┼┼┼┼┼●┼●┼┼┨ 18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 黒81まで。白28~白74を省略 手割は合っていません
八強争覇戦 石田秀芳 藤沢秀行 1975-11-20 W+5.5
黒:呂
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼②┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼●┼┼⑥○❸┼❶┼○●●┼┼┨ 04┠┼●╋┼┼┼┼❺④⑧❾○┼○╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼❼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
黒❸とぶつかったあと、④・❺と切り違えるかたちです。この型はどの書籍にも掲載されていません。おそらく加藤正夫名誉王座の隠し技だったのではないでしょうか。対する小林光一名誉棋聖は継続手の⑩を(K,03)、(K、05)の二つの着手で示してくれています。実はこの手筋については以下2例しかありません。
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼●●○┼●┼●○○┼┼●┼┼┼┨ 04┠┼●╋○┼○●○○●┼┼┼┼╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨ 15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┨ 16┠┼┼○┼┼┼┼┼╋┼○┼┼┼╋○┼┨ 17┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┨ 18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 黒49まで。黒17~白32を省略
第15回 棋聖戦 決勝 加藤正夫 小林光一 1991-01-18 B+1.5
__ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┼┨ 03┠┼┼┼●┼┼○○●┼●┼○●●┼┼┨ 04┠┼●╋┼┼┼┼●○○●○┼○╋●┼┨ 05┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 16┠┼○╋┼●┼○┼╋┼┼┼┼┼○┼┼┨ 17┠┼┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛ 黒53まで。白16~白36を省略 手割は合っていません
第10回 棋聖戦 加藤正夫 小林光一 1985-12-12 B+1.5
関連項目
『囲碁・オセロ板』(トップ)
『おすすめの棋譜並べとやり方(囲碁)』(二つ上)
『並べて学ぶ小目定石の周辺』(一つ上)
『一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 低く開く』(同レベル)
『一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 高く開く』(同レベル)
『小ゲイマガカリ・コスミ 三間ビラキ』(同レベル)
『大ゲイマガカリ・コスミ 二間ビラキ』(同レベル)