頻出三々定石と死活

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定石8型

 「基本死活事典」(張栩版)[日本棋院]第4章は『実戦』と題して三々入り定石に関する死活を扱っています。
 この定石と死活もKGS高段者の棋譜には出現頻度の高い形が多く、覚えておけば損はしません。
 コウにして手にする型もあり、きっと役に立つことでしょう。
 出現頻度を見る限り、小目に一間高掛り定石を覚えるよりも優先順位は高いのです。

__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 
02┠┼○┼○●┼┼┼┼┼┼┼○○┼┼┼┨ 
03┠○┼○┼●┼┼┼┼┼┼●●●○○○┨ 
04┠┼○●●┼┼┼┼●┼┼┼┼┼●●○┨ 
05┠●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┨ 
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼●╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
13┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●┨ 
15┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○┨ 
16┠○○●●┼┼┼┼●┼┼┼┼┼●┼┼┨ 
17┠┼┼○●┼●┼┼┼┼┼┼○●●○┼┨ 
18┠┼┼○○●┼┼┼┼┼┼┼┼●○○┼┨ 
19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

右上 P.420 第4章 三々1 (1,241回)
右下 P.434 第4章 三々3 (1,018回)
左下 P.470 第4章 ツケ1 ( 434回)
左上 P.476 第4章 ツケ3 ( 423回)


__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 
02○○○○┼○●┼┼┼┼┼┼●○○┼┼┨ 
03┠●○●┼┼┼┼┼●┼┼●●●○○○┨ 
04┠●●●┼●┼┼┼╋┼┼┼┼○●●○┨ 
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┨ 
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼●╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
13┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
15┠●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
16●○●●○┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●○┼┨ 
17○┼○○●●●┼┼┼●┼┼●┼●○┼┨ 
18┠○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┨ 
19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┛

右上 P.426 第4章 三々2     ( 321回)
右下 P.464 第4章 三々7     ( 206回)
左下 P.467 第4章 三々8     ( 205回)
   観音開きに三々に入る棋譜は205回ありますが、
   最後のコウまで正しく打てているケースは64回しかありません。
   右下隅が206回全てが正しくコウになっているのに比べて、
   理解に差があるところです。
左上 P.459 第4章 三々5・第2型 ( 138回)
   節題の形(P.465)の出現頻度は低いのですが、
   その変化形であるこの形はよく出てきます。


 注目すべきはコウ型が2型(2図 右下、左下)あるということです。
 つまり、高段者はコウを仕掛けて、負けても他で2回打てることで
局面を打開しようとしているということです。
 いずれの型も出入りで20目くらいあるので、序盤の作戦として魅力的ということでしょう。

死活21型

 「基本死活事典」の2章、3章、4章、6章に出てくる型からKGS高段者の棋譜頻出の死活型を掲載しました。なお、「3章 辺の死活」、「6章 筋」には出現頻度の高い型はありませんでした。これらの死活型は頻出型(いわゆる実戦型)なので間違えてはいけません。
 答えは「黒生、コウ、白生きなし、白死、白死になし」からの五択となります。「生きなし」「死になし」というのは詰碁では珍しい解ですが実戦では重要です。守り側に手抜きがあるのか、最終的に先手・後手どちらになるのか、どういう手筋でコウにするのかまで覚えましょう。ヨセやコウの時にその知識が役に立ちます。
 正解は「基本死活事典」の該当ページで確認しましょう。
 以降の図はいずれも黒先となるように適宜白・黒の入れ替えをしています。

第2章「隅の死活」

二線型

__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○┼┼┨ 
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●┼●○┼┨ 
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼┼┨ 
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 

右上 P.52 第2章 二線型 第15型-I

六目カギ型

__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○┼┼┨ 
03┠┼●○┼┼○┼┼┼┼┼●┼●○○┼┨ 
04┠┼●○┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼●●●┼┨ 
05┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
06┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 
13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
14┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○┨ 
16┠┼○○┼○┼┼┼╋┼┼┼┼┼○┼●┨ 
17┠┼●┼○┼●┼┼●┼○┼○┼○●┼┨ 
18┠┼┼●○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
19┗┷┷┷●┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

右上 P.108 第2章 六目カギ型 第16型
右下 P.113 第2章 六目カギ型 第19型(白黒入替)
左下 P.114 第2章 六目カギ型 第20型(白黒入替)
左上 P.116 第2章 六目カギ型 第21型(白黒入替)

__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 
02┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
03┠┼○●●┼●┼┼┼┼┼○┼○●●┼┨ 
04┠○●╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼○╋○┼┨ 
05┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨ 
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
08┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 

右上 P.120 第2章 六目カギ型 第24型(白黒入替)
右下 P.128 第2章 六目カギ型 第30型(白黒入替)

八目型(肩欠け)

__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┨ 
03┠┼○●┼┼●┼┼┼┼●┼●●○○┼┨ 
04┠┼○●┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●●┼┨ 
05┠○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
06┠○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
07┠●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
08┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 

右上 P.165 第2章 八目型(肩欠け) 第7型
右下 P.166 第2章 八目型(肩欠け) 第8型

クシ型

__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 
02┠●○┼○┼┼┼┼┼┼●○┼┼┼┼○┨ 
03┠┼●○○┼┼┼●┼┼●┼○○○○●┨ 
04┠┼●●○┼┼┼┼╋┼┼●●○●●●┨ 
05┠┼●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┨ 
06┠┼┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┨ 
07┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┨ 
13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○ 
14┠┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼┨ 
15┠┼┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○┼┨ 
16┠●●●○●●┼┼╋┼┼┼●┼●○┼┨ 
17┠●○○○○●┼●┼┼┼┼┼┼●○┼┨ 
18┠○┼┼┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼●●○┨ 
19┗┷┷┷┷○┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

右上 P.200 第2章 クシ型 第16型
右下 P.201 第2章 クシ型 第17型
左下 P.202 第2章 クシ型 第18型
左上 P.208 第2章 クシ型 第24型(白黒入替)


第4章「実戦」

__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯┯●┯┯┯┯┯┯┯┯○┯┯┯┯┓ 
02┠┼○○●○┼┼┼┼┼┼○●●┼┼┼┨ 
03┠┼○●●○┼┼●┼┼┼○○○●●●┨ 
04┠┼┼●┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼○○●┨ 
05┠○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┨ 
06┠●●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨ 
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
08┠●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 
11┠┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
14┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●┨ 
15┠●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○┨ 
16┠○●●┼●┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼┼┨ 
17┠○○┼○●┼┼┼┼●┼┼○●●○┼┨ 
18┠┼┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼●○○┼┨ 
19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

右上 P.421 第4章 三々1 第1型(白黒入替)
右下 P.435 第4章 三々3 第1型
左下 P.437 第4章 三々3 第2型
左上 P.440 第4章 三々3 第4型


__ ABCDEFGHIJKLMNOPQRS 
01┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓ 
02┠┼○●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●┨ 
03┠○○○●┼┼┼┼○┼┼┼┼┼○●○┨ 
04┠┼○●┼┼┼┼┼╋┼┼┼○┼○○○┨ 
05┠○┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
06┠●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
10┠┼┼○┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨ 
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
13┠┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
14┠○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┨ 
15┠●○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
16┠●●○○┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼┼┨ 
17┠┼┼●○┼○┼┼┼●┼┼●┼┼○┼┨ 
18┠○┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨ 
19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

右上 P.459 第4章 三々5 第2型(白黒入替)
右下 P.464 第4章 三々7 第1型
左下 P.471 第4章 ツケ1 第1型(白黒入替)
左上 P.477 第4章 ツケ3 第1型


一眼をめぐる攻防24型

「基本死活事典」第5章は「一眼をめぐる攻防」となっていて、三線より下で一眼を作れる形、作れない形を整理しています。
従来からこの種の問題は詰碁集のどこかに数型出ていたのですが、まとめて50型弱について述べている書籍は初めて見ました。
三線から下の形だけ取り出して検索をかけると、当たり前のことながら大ヨセに次いで出現頻度が高い図型が多く、覚える価値は高いと感じました。ここでは出現頻度が高い型のページ数と型番をまとめましたので、コピーを取るときのチェック用にお使いください。

『一眼をめぐる攻防』頻出図型表(ページ順)

|ページ 型  |ページ	型   |ページ	型   |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
|490,	 1   |511,	23   |532,	43   |
|490,	 2   |513,	25   |534,	45   |
|492,	 4   |514,	26   |536,	47   |
|493,	 5   |516,	28   |537,	48   |
|494,	 6   |520,	31   |              |
|           |              |              |
|495,	 7   |521,	32   |              |
|496,	 8   |522,	33   |              |
|497,	 9   |524,	35   |              |
|498,	10   |525,	36   |              |
|507,	19   |526,	37   |              |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「頻出三々定石と死活」について

 「頻出三々定石と死活」では「基本死活事典」(張栩版)をベースに三々打込定石と死活について頻出型を調べました。出現頻度が100回(KGSアマ高段者棋譜15万局当たり)を超えた定石と死活について図として示した。また、一眼をめぐる攻防は該当ページを示しました。

 基本死活事典の全型を検索した結果わかってきたことは
 ・アマチュアにとって、隅の定型はとても重要
 ・辺の死活型については実戦例はあまり多くない
 ・隅の死活頻出型といっても実態は隅の応接の定型である
 ・「一眼をめぐる攻防」は「基礎からのヨセと計算」(石田芳雄)の大ヨセ頻出型に次いで重要

 といったことです。
 アマチュアの棋譜を分析した限り、出現頻度すなわち勉強の優先順位としては

 大ヨセ>一眼をめぐる攻防
  >>星定石>三々打込定石と隅の死活
   >>小目に一間高掛定石>黒二連星布石・黒番頻出5布石への白二連星対抗策
    >>その他の頻出小目定石>その他の布石>辺の死活

 といった関係が成り立つようです(死活と手筋の問題解きはこれらとは別に取組が必要でしょう)。

 結果として図は実戦型とされるものだけを掲載したつもりでおりますが、問題があるのなら指摘いただければ対応いたします。また、「一眼をめぐる攻防」は著者の相当な研究の成果と感じましたので、ここではページ数と図番を示すだけといたします。
 「基本死活事典」はB6版です。B6版のクリアファイルが入手してそれにコピーを入れていけば『基本死活事典 ダイジェスト』が作れます。B6版のクリアファイルが入手できない場合は、該当ページをコピーしたうえで問題が出ている一段目と答えの書いてある二~四段目を切り離し、余白部分を切り捨てることで、ポストカード用クリアファイルに表(問題)・裏(答え)として収めることができます。

 隅の定型、辺の定型についてはもう少し調査範囲を広げる必要があると考えていますが、おいおい取り組めればと思います。皆様の隅の応接について知識の整理になれば幸いです。
 著者の張栩九段・元五冠と作図協力者の林漢傑七段のお二人にはただただ感謝しております。

関連項目

囲碁・オセロ板』(一つ上に移動)

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頻出ヨセ目数表』(同レベル)

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