「頻出三々定石と死活」の版間の差分

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=関連項目=
=関連項目=
『[[囲碁・オセロ板]]』(一つ上に移動)<br>
『[[囲碁・オセロ板]]』(トップ)<br>


『[[囲碁 棋書購入検討&感想スレ テンプレ]]』(同レベル)<br>
『[[置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ三々打込とヨセ]]』(一つ上)<br>
『[[おすすめの棋譜並べとやり方(囲碁)]]』(同レベル)<br>
『[[自分で作る手筋問題集]]』(同レベル)<br>


『[[置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ定石とヨセ]]』(ショートカット)<br>
『[[次点となり、取り上げなかった定石たち]]』(同レベル)<br>
『[[置碁必勝法検討スレ/もっと並べて学ぶ定石とヨセ]]』(ショートカット)<br>
『[[置き碁・指導碁について]]』(同レベル)<br>


=基本死活事典=
=基本死活事典=
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 この定石と死活もKGS高段者の棋譜には出現頻度の高い形が多く、覚えておけば損はしません。<br>
 この定石と死活もKGS高段者の棋譜には出現頻度の高い形が多く、覚えておけば損はしません。<br>
 コウにして手にする型もあり、きっと役に立つことでしょう。<br>
 コウにして手にする型もあり、きっと役に立つことでしょう。<br>
 出現頻度を見る限り、小目に一間高掛り定石を覚えるよりも優先順位は高いのです。<br>
 出現頻度を見る限り、小目に一間高ガカリ定石を覚えるよりも優先順位は高いのです。<br>


<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
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=三々打ち込み辞典=
=三々打ち込み辞典(15型)=
 「三々打ち込み辞典」(韓国棋院)[棋苑図書]の第一章では打ち込みの基本として45型の定型を整理掲載しています。
 「三々打ち込み辞典」(韓国棋院)[棋苑図書]の第一章では打ち込みの基本として45型の定型を整理掲載しています。
図も豊富で分かりやすいのですが、実際によく出てくるのはどれなのかということは触れていません。ここでは頻出型を整理して掲載しました。なお、「基本死活事典」と同型が出てくる場合は「基本死活事典」を優先し、こちらでは掲載していません。その場合は両方の解説を読み比べてください。<br>
図も豊富で分かりやすいので日本棋院の基本事典シリーズを補う良書だと思います。ここではKGS高段者の頻出型を整理して掲載しました。なお、「基本死活事典」と同型が出てくる場合は「基本死活事典」を優先し、こちらでは掲載していません。その場合は両方の解説を読み比べてください。<br>
==星単独への打込==
==星単独への打ち込み==
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
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左上 P. 20 第1章 第02型 3図(  365回)<br>
左上 P. 20 第1章 第02型 3図(  365回)<br>


==コゲイマ受けへの打込==
==小ゲイマ受けへの打ち込み==
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
319行目: 317行目:
左上 P. 97 第1章 第27型 2図(  120回)
左上 P. 97 第1章 第27型 2図(  120回)


==大ゲイマ受けへの打込==
==大ゲイマ受けへの打ち込み==
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
348行目: 346行目:
左上 P.112 第1章 第32型 5図(  267回)<br>
左上 P.112 第1章 第32型 5図(  267回)<br>


==一間受けへの打込==
==一間受けへの打ち込み==
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
364行目: 362行目:
</pre>
</pre>
</div>
</div>
右上 P. 49 第1章 第12型 6図(  118回) 87<br>
右上 P. 49 第1章 第12型 6図(  118回)<br>


==星への両掛り対策==
==星への両ガカリ対策==
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<div style="font-size: 20px; width: 22.5em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
<pre style="line-height: 1em; padding: 1em auto 1.5em 1em; ">
391行目: 389行目:
</pre>
</pre>
</div>
</div>
白両掛り<br>
白両ガカリ<br>
右上 P.124 第1章 第35型 4図(1,130回)<br>
右上 P.124 第1章 第35型 4図(1,130回)<br>
   (基本定石事典 P.263 第1部 16 12図)<br>
   (基本定石事典 P.263 第1部 16 12図)<br>


二間高ばさみー白両掛り<br>
二間高バサミー白両ガカリ<br>
右下 P.127 第1章 第36型 6図(  401回)<br>
右下 P.127 第1章 第36型 6図(  401回)<br>
   (基本定石事典 P.186 第1部 13 33図)<br>
   (基本定石事典 P.186 第1部 13 33図)<br>


白両掛り<br>
白両ガカリ<br>
左下 P.132 第1章 第38型 2図(  721回)<br>
左下 P.132 第1章 第38型 2図(  721回)<br>
左上 P.133 第1章 第38型 4図(  141回)<br>
左上 P.133 第1章 第38型 4図(  141回)<br>
442行目: 440行目:


=「頻出三々定石と死活」について=
=「頻出三々定石と死活」について=
 「頻出三々定石と死活」では「基本死活事典」(張栩版)と「三々打み込み辞典」(韓国棋院編集)をベースに三々打込定石と死活について頻出型を調べました。出現頻度が100回(KGSアマ高段者棋譜15万局当たり)を超えた定石と死活について図として示しました。<br>
 「頻出三々定石と死活」では「基本死活事典」(張栩版)と「三々打ち込み辞典」(韓国棋院編集)をベースに三々打ち込み定石と死活について頻出型を調べました。出現頻度が100回(KGSアマ高段者棋譜15万局当たり)を超えた定石と死活について図として示しました。定石・定型だけでも23型あり、豊富な変化があることがわかります。<br>
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==基本死活事典からわかったこと==
==基本死活事典からわかったこと==
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 ・辺の死活型については実戦例はあまり多くない<br>
 ・辺の死活型については実戦例はあまり多くない<br>
 ・隅の死活頻出型といっても実態は隅の応接の定型である<br>
 ・隅の死活頻出型といっても実態は隅の応接の定型である<br>
 ・「一眼をめぐる攻防」は「基礎からのヨセと計算」(石田芳雄)の大ヨセ頻出型に次いで重要<br><br>
 ・「一眼をめぐる攻防」は「基礎からのヨセと計算」(石田芳夫)の大ヨセ頻出型に次いで重要<br><br>
 といったことです。<br>
 といったことです。<br>
 アマチュアの棋譜を分析した限り、出現頻度すなわち勉強の優先順位としては<br>
 アマチュアの棋譜を分析した限り、出現頻度すなわち勉強の優先順位としては<br>
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 大ヨセ>一眼をめぐる攻防<br>
 大ヨセ>一眼をめぐる攻防<br>
  >>星定石>三々打込定石と隅の死活<br>
  >>星定石>三々打ち込み定石と隅の死活<br>
   >>小目に一間高掛定石>黒二連星布石・黒番頻出5布石への白二連星対抗策<br>
   >>小目に一間高ガカリ定石>黒二連星布石・黒番頻出5布石への白二連星対抗策<br>
    >>その他の頻出小目定石>その他の布石>辺の死活<br>
    >>星・小目の基本定石9型の定石後の狙い・決め方<br>
     >>その他の頻出小目定石>その他の布石>辺の死活<br>
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 といった関係が成り立つようです(死活と手筋の問題解きはこれらとは別に取組が必要でしょう)。<br><br>
 といった関係が成り立つようです(死活と手筋の問題解きやヨセ・目算はこれらとは別に取組が必要でしょう)。<br><br>
 結果として図は実戦型とされるものだけを掲載したつもりでおりますが、問題があるのなら指摘いただければ対応いたします。<br>
 結果として図は実戦型とされるものだけを掲載したつもりでおりますが、問題があるのなら指摘いただければ対応いたします。<br>


464行目: 463行目:


==三々打ち込み辞典からわかったこと==
==三々打ち込み辞典からわかったこと==
 基本死活事典と同型が掲載されている場合は基本死活事典を優先し、ここでは取り上げませんでした。<br>
 アマチュアは三々打ち込みが好きなんだ、と思いました。とにかくいろいろな三々打ち込みを使います。形が大振りになるものも積極的に打ちます。序文の言葉をそのまま引用すれば「三々の周辺は対人地雷がばらまかれているような地域」なんですけどね。<br>
 韓国棋院の実用性の高い辞典編集は改めて素晴らしいと感じました。<br>
 韓国棋院の実用性の高い辞典編集は改めて素晴らしいと感じました。編者の大島正雄さんのご努力にも感謝いたします。<br>


=関連項目=
=関連項目=
『[[囲碁・オセロ板]]』(一つ上に移動)<br>
『[[囲碁・オセロ板]]』(トップ)<br>


『[[囲碁 棋書購入検討&感想スレ テンプレ]]』(同レベル)<br>
『[[置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ三々打込とヨセ]]』(一つ上)<br>
『[[おすすめの棋譜並べとやり方(囲碁)]]』(同レベル)<br>
『[[自分で作る手筋問題集]]』(同レベル)<br>


『[[置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ定石とヨセ]]』(ショートカット)<br>
『[[次点となり、取り上げなかった定石たち]]』(同レベル)<br>
『[[置碁必勝法検討スレ/もっと並べて学ぶ定石とヨセ]]』(ショートカット)<br>
『[[置き碁・指導碁について]]』(同レベル)<br>
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