北九州市教育委員会への偽計業務妨害事件

北九州市教育委員会への偽計業務妨害事件とは、2ちゃんねる発の虚報ニュースにより、北九州市教育委員会が業務を妨害されてしまった事件である。

三行要約

2015年11月16日、ニュース速報板において「【速報】北九州市立小学校の6年担任、教え子の11歳女児を妊娠させ懲戒免職」というタイトルのスレが投稿された。その1分後にニュース速報（嫌儲）板にも同じ投稿者から同じスレが立つ。

このスレでは『「将来は結婚するつもりだった」　小6女児を妊娠させた担任の講師免職』として、小学校講師の不祥事を報道するニュース記事を引用したかのような本文が書かれていた。

しかし、本文の引用元とされる朝日新聞のソースは「巨人ドラ１の立命大・桜井が２失点　変化球見極められるexit」という全く本文と関係ない野球のニュース記事であり、引用されたと思われるニュース記事も存在せず「ソースなかったわ」「釣りかよ」等の指摘も散見された。

また、このスレ立て行為を重く見た住民の一部は通報を行った。

衝撃的なニュースのスレであり、まとめサイト複数が転載し記事にした。一時は10サイト近くに似た記事が掲載されていたものの、後にデマと理解し記事の削除や訂正がなされた。

が、これを見て信じてしまった者は多く、急激にSNSなどで拡散されていった。

このスレの通報を受けた北九州市教育委員会委員長は職員らに書き込み内容の事実確認などを指示。

16日から25日までの間、職員19人に、市内の公立小学校の聞き取り調査、内部会議など、不要な業務を行わせることになった。取材に対し、内容は把握しており「書かれているような事実は一切ない」「どうしてこのような書き込みがなされたのか困惑しているところです」と回答。

そして「今後の対応については、関係各所と相談のうえ検討してまいりたいと考えております」と回答した^[1]。

2016年 3月1日、福岡県警小倉北署は東京都立川市の派遣社員の男(27)を偽計業務妨害容疑で福岡地検小倉支部に任意送致し発表した。男は容疑を認めており、「2ちゃんねるが盛り上がるのが楽しかった」と供述。書き込みは別の掲示板から転載したと説明しているという^[2]。