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[「名人」(小説) Wikipedia ]<br> | [「名人」(小説) Wikipedia ]<br> | ||
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E4%BA%BA_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)<br> | https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E4%BA%BA_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)<br> | ||
この対局では右上隅にこの定石とよく似た進行が出てきますが、それは「基本定石事典」(高尾版)P.309では「基本定石に準ずる定石」となっています。複雑で時間をかけて検討した着手の応酬で作られた形とわかります。世襲制で公式対局が限られていたからここまで考察が進んだといってよいのではないでしょうか。<br> | この対局では右上隅にこの定石とよく似た進行が出てきますが、それは「基本定石事典」(高尾版)P.309では「基本定石に準ずる定石」となっています。複雑で時間をかけて検討した着手の応酬で作られた形とわかります。世襲制で公式対局が限られていたからここまで考察が進んだといってよいのではないでしょうか。<br> | ||
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* 1958-10-13 第2回 日本最強者戦 リーグ 白 呉清源 黒 木谷実 B+2<br> | * 1958-10-13 第2回 日本最強者戦 リーグ 白 呉清源 黒 木谷実 B+2<br> | ||
参考:「基本布石事典」下巻・第2章・第12型・参考譜(1) P.248<br> | 参考:「基本布石事典」下巻・第2章・第12型・参考譜(1) P.248<br> | ||
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* 1999-08-26 第32回 早碁 選手権 白 高尾紳路 黒 山下敬吾 W+R<br> | * 1999-08-26 第32回 早碁 選手権 白 高尾紳路 黒 山下敬吾 W+R<br> | ||
参考:「基本布石事典」下巻・第1章・第4型・1図 P.44 | 参考:「基本布石事典」下巻・第1章・第4型・1図 P.44 | ||
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* 2000-04-24 第 9回 竜星戦 白 趙治勲 黒 小林覚 W+0.5<br> | * 2000-04-24 第 9回 竜星戦 白 趙治勲 黒 小林覚 W+0.5<br> | ||
参考:「基本布石事典」下巻・第2章・第24型・P.342<br> | 参考:「基本布石事典」下巻・第2章・第24型・P.342<br> | ||
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*1942-07-1 大手合 春期、白 木谷実 黒 篠原正美 W+5<br> | *1942-07-1 大手合 春期、白 木谷実 黒 篠原正美 W+5<br> | ||
1990年代後半に一度出現頻度が減少しました。特に以下の対局の間にあたる一年半間は全く棋譜がなく、一度絶滅したようにも見えます。<br> | 1990年代後半に一度出現頻度が減少しました。特に以下の対局の間にあたる一年半間は全く棋譜がなく、一度絶滅したようにも見えます。<br> | ||
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*1998-08-27 第23回 棋聖戦 白 工藤紀夫 黒 小林光一 B+R<br> | *1998-08-27 第23回 棋聖戦 白 工藤紀夫 黒 小林光一 B+R<br> | ||
参考:「基本布石事典」下巻・第1章・第4型・P.44<br> | 参考:「基本布石事典」下巻・第1章・第4型・P.44<br> | ||
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*2000-03-09 第38回 十段戦 決勝 白 小林光一 黒 中野寛也 W+6.5<br> | *2000-03-09 第38回 十段戦 決勝 白 小林光一 黒 中野寛也 W+6.5<br> | ||
その後は復活し、プロの対局を調べても2006年以降は第一集~第三集の三定石の中でファーストチョイスの地位を占めています。 | その後は復活し、プロの対局を調べても2006年以降は第一集~第三集の三定石の中でファーストチョイスの地位を占めています。 | ||
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*1954-04-28 第9回 本因坊戦 リーグ 杉内雅男 島村俊宏 W+ <br> | *1954-04-28 第9回 本因坊戦 リーグ 杉内雅男 島村俊宏 W+ <br> | ||
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*1999-07-22 第32回 早碁 選手権 白 玉城忍 黒 今村俊也 B+R<br> | *1999-07-22 第32回 早碁 選手権 白 玉城忍 黒 今村俊也 B+R<br> | ||
<div style="font-size: 10px; width: 22.5em; "> | <div style="font-size: 10px; width: 22.5em; "> | ||
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*2000-01-20 第55回 本因坊戦リーグ 白 趙治勲 黒 王立誠 W+R | *2000-01-20 第55回 本因坊戦リーグ 白 趙治勲 黒 王立誠 W+R | ||
この定石については「基本布石事典」(依田)P.17で「策のある手」となっています。策のあるが故に他二型に比べ消長が激しくなかったのでしょうか。逆にいえば、策がハマる時にしか出てこない定石です。<br> | この定石については「基本布石事典」(依田)P.17で「策のある手」となっています。策のあるが故に他二型に比べ消長が激しくなかったのでしょうか。逆にいえば、策がハマる時にしか出てこない定石です。<br> | ||
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*安井知哲 本因坊道策 1669-07-29 W+4<br> | *安井知哲 本因坊道策 1669-07-29 W+4<br> | ||
ときは徳川幕府四代将軍家綱の時代のこと。<br> | ときは徳川幕府四代将軍家綱の時代のこと。<br> | ||
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*御城碁第468局1849御城碁第468局1849 本因坊秀策 安井算知 1849-11-17 B+11<br> | *御城碁第468局1849御城碁第468局1849 本因坊秀策 安井算知 1849-11-17 B+11<br> | ||
(これ以前にも安田秀策時代にこの定石を用いた対局があります。)<br> | (これ以前にも安田秀策時代にこの定石を用いた対局があります。)<br> | ||
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*大手合 秋期 篠原正美 本因坊秀格(高川秀格) 1941-11-12 B+4<br> | *大手合 秋期 篠原正美 本因坊秀格(高川秀格) 1941-11-12 B+4<br> | ||
コミの導入と共にいったん出現頻度が減った定石ですが、2000年ころから韓国・中国で再び打たれるようになり、2002年~2005年にブームを迎えます。 | コミの導入と共にいったん出現頻度が減った定石ですが、2000年ころから韓国・中国で再び打たれるようになり、2002年~2005年にブームを迎えます。 | ||
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*第3回 日本-中国 阿含桐山杯 winners'Match 趙善津 劉菁 2002-01-11 B+R<br> | *第3回 日本-中国 阿含桐山杯 winners'Match 趙善津 劉菁 2002-01-11 B+R<br> | ||
それ以降も若干頻度は減るものの日中韓合わせて月に2,3局は出現し続けています。2002年に日中韓のコミが6目半に統一されたことで評価が変わった定石であることは間違いありません。コミ4目半が定石にスピード、展開力を求めた碁であったならば、コミ6目半の碁は定石に堅実さ、耐久力を求めているのかもしれません。 | それ以降も若干頻度は減るものの日中韓合わせて月に2,3局は出現し続けています。2002年に日中韓のコミが6目半に統一されたことで評価が変わった定石であることは間違いありません。コミ4目半が定石にスピード、展開力を求めた碁であったならば、コミ6目半の碁は定石に堅実さ、耐久力を求めているのかもしれません。 | ||
667行目: | 651行目: | ||
Date: 20 May 1803 <br> | Date: 20 May 1803 <br> | ||
Result: B+R<br> | Result: B+R<br> | ||
この定石が打たれるシーンは上図に代表される厚みに対して押し付けようとする白のコスミに対して堅く開く二間ビラキです。このシチュエーションはこの先も変わりません。<br> | この定石が打たれるシーンは上図に代表される厚みに対して押し付けようとする白のコスミに対して堅く開く二間ビラキです。このシチュエーションはこの先も変わりません。<br> | ||
704行目: | 687行目: | ||
Date: 20 September 1950 <br> | Date: 20 September 1950 <br> | ||
Result: W+5.5<br> | Result: W+5.5<br> | ||
2006年1月まではかなり高頻度で打たれていましたが、その後は頻度が落ちます。 | 2006年1月まではかなり高頻度で打たれていましたが、その後は頻度が落ちます。 | ||
738行目: | 720行目: | ||
Date: 17 January 2006 <br> | Date: 17 January 2006 <br> | ||
Result: B+4.5<br> | Result: B+4.5<br> | ||
小林流対策の一つでもあります。<br> | 小林流対策の一つでもあります。<br> | ||
771行目: | 752行目: | ||
Date: 28 May 2015 <br> | Date: 28 May 2015 <br> | ||
Result: W+1.5<br> | Result: W+1.5<br> | ||
KGSの対局からは黒から2つ、白から2つの合計4つのパターンが抽出できました。<br> | KGSの対局からは黒から2つ、白から2つの合計4つのパターンが抽出できました。<br> |
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