「【軍事板】ウクライナ情勢スレ/ウクライナ」の版間の差分

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2014年5月2日
2014年5月2日


'''■オデッサの虐殺'''
'''オデッサの虐殺'''


編集部注:本記事は翻訳家・平井和也氏の寄稿。同氏は、人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳をおこなっている。
編集部注:本記事は翻訳家・平井和也氏の寄稿。同氏は、人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳をおこなっている。
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2014年5月3日
2014年5月3日
'''ウクライナ軍(欧米派)が、一般市民(病院に向かう女性看護師)を銃撃し殺害。'''
'''ウクライナ軍(欧米派)が、一般市民(病院に向かう女性看護師)を銃撃し殺害。'''



2014年5月10日 (土) 12:47時点における版

ウクライナとは東ヨーロッパに位置する国である。首都はキエフ。

出来事

2014年4月

米国が軍事介入


■ウクライナ、デモ鎮圧にアメリカ民間軍事会社の戦闘員:ブラックウォーターとグレイストーンとは? 2014年4月10日 THE NEW CLASSIC編集部 国際

本誌でも度々お伝えしている様に、ウクライナ東部ではドネツクなどの都市を中心にデモが拡大しているが、このデモを鎮圧するために「Blackwater(ブラックウォーター)」として知られていた

民間軍事企業と深い繫がりを持つ「Greystone(グレイストーン)」が投入されていると報じられている。NBCの報道では、こうしたアメリカの兵士たちはウクライナの制服を着て、ウクライナの民

族主義を主張する「右派セクター」と鎮圧にあたっているという。1


・ブラックウォーターとグレイストーン

今回、ウクライナへ送られたことが懸念されている「ブラックウォーター」や「グレイストーン」は、アメリカで最も名前の知られた民間軍事企業の1つだ。ブラックウォーターの名前は、アメリ

カによるアフガニスタン侵攻で世界的に広まり、イラク戦争の際にもイラク軍や警察を訓練する主要な企業として、アメリカ政府から多額の受注に成功している。

ブラックウォーターは、もともとアメリカ海軍特殊部隊SEALsを退役した軍人によって軍や警察当局への訓練サポートをおこなう企業として設立された。彼らはアフガンやイラクを通じて大きく成長

してきたが、イラク・バグダッドで発砲事件を起こしたことにより批判が強まり、現在は社名を変更している。しかし、同社の創業者は2004年に別会社を起こしており、それがグレイストーン・リ

ミテッドと名付けられた。ブラックウォーターがアメリカ人を中心に雇用しているのに対して、グレイストーンは現地での警備員調達が中心となっている。

http://newclassic.jp/11734 [1]


2014年5月2日

オデッサの虐殺

編集部注:本記事は翻訳家・平井和也氏の寄稿。同氏は、人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳をおこなっている。

4月15日についにウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力がウクライナ東部ドネツク州のクラマトルスクで武力衝突し、ウクライナ情勢は新たな局面をむかえたが、5月2日には今度は南部のオデッサで惨劇が繰り広げられる事態となった。この日の衝突でウクライナ暫定政権支持派が親ロシア派を焼き殺すという残虐な行為が行われたのだった。

この2日の惨劇の詳しい内容について、第四インターナショナル国際委員会が運営しているウェブサイト「The World Socialist Web Site」に5月3日に掲載された記事を以下にまとめてみたい。

■ウクライナ暫定政権支持派による放火で親ロシア派に38人の死者

極右集団に率いられたウクライナ暫定政権支持派の勢力は2日(金)、欧米の支援を受けている暫定政権に反対する親ロシア派が占拠していた南部オデッサの労働組合会館に放火し、親ロシア派に38人の死者が出ている。

この惨劇は虐殺としか言いようがない。目撃者の証言によると、燃え盛る建物の窓から飛び降りて難を逃れた人たちは、ネオナチ集団である右派セクター所属の暴漢に囲まれて暴行を受けたという。右派セクターは民族主義政党スヴォボーダ(全ウクライナ連合「自由」)と共にキエフの暫定政権に加わっている。

今回の蛮行は、欧米の支援によって樹立されたウクライナの極右政権とその支持勢力の非道さを物語っており、暫定政権はウクライナ東部と南部に住んでいる親ロシア派の人たちの抗議運動を武力で制圧し、流血の事態を引き起こしている。

■ウクライナ暫定政権による武力攻撃を明確に支持したオバマ大統領

オデッサの惨劇が繰り広げられる中で、ホワイトハウスで行われたドイツのメルケル首相との共同記者会見で米国のオバマ大統領は、ウクライナ東部で政府庁舎を占拠している親ロシア派に対するウクライナ暫定政権による武力攻撃を明確に支持した。

欧米メディアはオデッサで何が起こったのか隠そうとしているが(複数の報道で、一連の出来事については依然として不明と伝えられている)、オデッサの虐殺が右派セクターの記章を着けた暴漢によって扇動されたものであることは間違いない。労働組合会館に放火したのはキエフの暫定政権を支持する一団だった。

彼らはクリコヴォ広場の建物の前で何週間にもわたって抗議活動を行っていた親ロシア派の活動家の仮設野営テントを取り囲んで火を放ったのだった。

建物が炎に包まれている時、窓から身を乗り出して、窓敷居に座って下に飛び降りようとしている人たちの画像がいくつもツイッターに掲載されていた。

また、燃え盛る火事を喜ぶ暫定政権支持派の様子を写した画像もあり、中には「コロラドハムシ(ジャガイモの害虫)がオデッサで焼かれている」という差別用語を含んだツイートも見られた。この差別用語は、大祖国戦争(第二次世界大戦)の対ナチスドイツ戦での勝利を記念したロシアの愛国の印であるゲオルギー・リボンを着けた親ロシア派の活動家を侮蔑した表現だ。


■ウクライナ政府軍の本格的な武力行使で最も多くの死者を出したオデッサの虐殺

今回のオデッサの虐殺は、米国のオバマ政権からの働きかけによりウクライナの暫定政権が反政府活動に対する本格的な武力行使に乗り出して以来、最も多くの死者を出したケースだ。

暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は2日(金)、東部ドネツク州のスラビャンスクで政府軍による攻撃で多くの分離主義者が亡くなったと述べている。

暫定政権の高官の声明によると、ウクライナ政府軍は夜明け前に始まった作戦で130,000人が住むスラビャンスクを取り囲む反政府勢力の検問所を制圧したとしており、スラビャンスクは「厳重に包囲されている」ということだ。

政府軍は武装ヘリコプターを使っての攻撃を展開したが、現地の反政府勢力の抵抗で作戦は思うように進まなかった。午後の早い段階で、ウクライナ政府軍はビルバソフカ村とアンドレーフカ村で進行を止められた。住民が前線に群がり、政府軍の兵士に対して戦いをやめるように促したからだ。アンドレーフカ村では、約200人の住民が人間の鎖となって武装した兵員装甲輸送車とトラックの進行を止めた。また、ビルバソフカ村では住民が「恥を知れ!」と口々に叫んでいた。クラマトルスクでは住民が路面電車やトロリーバスで道を封鎖し、政府軍の侵入を防いだ。

http://newclassic.jp/12892 [2]

2014年5月3日

ウクライナ軍(欧米派)が、一般市民(病院に向かう女性看護師)を銃撃し殺害。

■巻き添えの看護師の葬儀

ウクライナ東部では、軍が親ロシア派の武装集団への軍事作戦を続けるなか、戦闘に巻き込まれて死亡した21歳の女性看護師の

葬儀が行われ、集まった人々は、暫定政権側への怒りをあらわにしていました。 ロイター通信が目撃者の話として伝えたところによりますと、看護師は今月3日、軍事作戦が行われているクラマトルスク近郊の

道路で病院に向かう途中、ウクライナ軍の装甲車から銃撃されて死亡したということです。 クラマトルスクでは、5日、中心部の広場で亡くなった看護師の葬儀が行われ、親族や友人らが花をささげて、最後の別れを告げました。 葬儀に参加した住民の1人は「まだ子どもだったのに無差別に撃たれて殺されたなんて、この国に正義は存在していない」と話し、 暫定政権に対する強い怒りを示していました。 ウクライナ軍と親ロシア派の衝突が激しさを増すなかで、一般市民の犠牲もでており、住民の間では不安が一層、広がっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140506/k10014249051000.html [3]


■ウクライナ分裂の危機深まる、21歳看護師が親ロ派の「殉教者」に

[クラマトルスク(ウクライナ) 5日 ロイター] - 親ロシア派が行政庁舎などを占拠しているウクライナ東部クラマトルスクで3日、 21歳の看護師が銃弾を受けて死亡した。5日に行われた葬儀には、親ロ派の「殉教者」となったこの女性を追悼しようと数百人が集まった。

友人や家族らの話では、ウクライナ軍の装甲車列から発射されたとみられる大口径弾が背中に命中し、病院で死亡が確認された。

この女性は生前には親ロ派とウクライナ軍の衝突には特に関与していなかったが、 遺体が収められた棺は、親ロ派武装集団が占拠するクラマトルスク中心部の市庁舎前に運ばれた。

追悼には市民ら数百人が集まったが、その光景は首都キエフで2月末、ヤヌコビッチ大統領(当時)の退陣を求めたデモ隊に治安

部隊が発砲し、多くの遺体が広場に運ばれていたのを思い起こさせる。 この時は反政権派がキエフを掌握し、ヤヌコビッチ氏は政権を追われて国外に脱出した。

親ロシア派だったヤヌコビッチ政権が崩壊し、親欧州路線への回帰を掲げた暫定政権が誕生して約2カ月。 人口4500万人のウクライナは、暴力の連鎖で政治的解決の望みが薄れつつあり、内戦状態の様相を見せ始めている。

ウクライナ東部で「ドネツク人民共和国」の設立を宣言した親ロシア派勢力のリーダーとされるデニス・プシリン氏は、 「血が流れれば流れるほど、1つに結ばれたウクライナの可能性は低くなる」と警告した。

ドネツク州では親ロ派が、同州独立の是非を問う住民投票を5月11日に実施するとしているが、 暫定政権は投票の結果を認めないとみられる。

死亡した女性看護師の葬儀では、参列者を見つめる親ロ派メンバーの1人が「われわれは絶対に許さない。(ウクライナ)南東部 は今回のことを100年は忘れない」と語った。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0DM01Z20140506 [4]