魚拓
魚拓とは、ウェブサイトのバックアップを作ること。特に、証拠を押さえるために客観的な立場から「ソース」を作る作業のことを指す。
概要
誰かが炎上すると、炎上した本人はウェブサイトを消して逃走する場合が多い。その逃走を不可能にするために魚拓を作る。
また、逃走を阻止するだけでなく、改ざんの可能性を否定するためにも魚拓は必要である。炎上した本人をさらに不当に貶めるようなソースが出てきても(要するに燃料が投下されても)、魚拓がなければ信用されない。
Internet Archiveのように、後世に伝えるためというまっとうな目的のものもあるが、こちらはほとんど魚拓とは呼ばれない。ただし、現在は能動的にページのスナップショットを取れるので、魚拓のように使うこともできる。
魚拓を一つ取っただけでは完璧ではない。例えば、ウェブ魚拓はかつて頻繁に使われた魚拓サイトであったが、日本語で削除依頼が出せる上にすぐ削除してしまうため、今日はあまり使われなくなった。英語が必要になるが、Internet Archiveも運営がまともなので削除依頼が通りやすい。また、Twittakuのように魚拓もろともサイトが消滅する恐れもあるので、特に重要な証拠は複数の魚拓サイトで魚拓を取得しておくのが鉄則。
魚拓を取る前にサイトが消滅した場合、検索エンジンに一時保存されるキャッシュの魚拓を取ることで証拠保全を行うことが可能。
主な魚拓
archive.today
2chでよく使われる有名な海外の魚拓サイト。
peeep.us
同じく有名な海外の魚拓サイト。軽快な動作が魅力だが、しばしばOver quotaと表示されるので安定性に不安がある。また、画像は保存されないので注意。
ウェブ魚拓
「魚拓」の由来となったサイト。かつてはウェブページのスナップショットといえばこれであったが、簡単に魚拓が消されてしまうことと、ロボットを拒否するページの魚拓は取得できないため今はあまり使われなくなった。
Internet Archive
老舗のウェブページ保存サイト。定期的に全ウェブページを巡回し保存するのがこのサイトの役目だが、右下の「Save Page Now」から、または対象ページのURLの前にhttps://web.archive.org/save/を付加することで即時保存が可能。ロボット拒否ページは取得不可のほか、削除依頼も通りやすい。ロボットの拒否が無ければ、ウェブページ以外のファイルも直接指定して保存可能。
その他の魚拓
- http://www.sciweavers.org/free-online-web-to-image
- http://www.freezepage.com/
- http://archivebay.com/
- http://visualping.io/
- http://hiyo.jp/
- http://ctrlq.org/screenshots/
- http://page2rss.com/
- http://perma.cc/
- https://pdfmyurl.com/
- http://capture.heartrails.com/help/make_pdf
- http://www.sciweavers.org/free-online-web-to-image
- http://www.webcitation.org/