頻出ヨセ目数表
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ここでは「基礎からのヨセと計算」(石田芳夫)を使った頻出ヨセ目数表の作り方を紹介します。
ヨセの手筋は基本定石、基本布石、基本死活よりも出現頻度が10~100倍高いので覚えたらすぐ対局で使えます。
大きい、小さい、この手何目といった知識を対局で試して、感覚で打てるようになりましょう。
関連項目
『囲碁・オセロ板』(トップ)
『自分で作る手筋問題集』(一つ上に移動)
『頻出一眼をめぐる攻防』(同レベル)
必要なもの
・「基礎からのヨセと計算」 石田芳夫 マイナビ 2013/9/26初版 アマゾンで1,460円+税
・碁罫紙 黄色い表紙でB5横版 100枚つづりのもの アマゾンで700円程度+税
日本棋院の売店なら同じ仕様のB5縦版で340円+税
・クリアフォルダ ポストカード用 50ポケット以上のもの 100円ショップで100円+税
・鉛筆・消しゴム・はさみ
・コピー代金 300円くらい(セブンイレブンなど。1ページ10円)
以下は作業を手早くするために購入を強くお奨めします。
・●と○のはんこ ゴム印、8mm径、丸枠、特注品。駅ビルの文房具屋で一個300円+税、納品5日
・黒スタンプ台 700円+税
・修正テープ 6mm幅 500円+税
・ポストイット 200円+税 本のしおりとして。
作り方
・左側フレームにある「印刷用バージョン」をクリックしてこのページを印刷します。
・#ページ順に沿って、「基礎からのヨセと計算」の各ページのコピーを取ります。
・「答えの図」を作ります。コピーしたページの裏のページに先手・後手と目数が書いてあるので、
これをコピーに書き写します。
・「問題の図」を作ります。「答えの図」を見ながら碁罫紙に●と○を書き写します。
ページ数と問題番号も書いておきます。❶は答えだから書きません。
碁罫紙は四隅を使って一枚に4問書きましょう。
・#目数順に揃えて、「問題の図」を表ページ、「答えの図」を裏ページになるように
クリアフォルダに入れます。
・出来上がり。何度も繰り返して読んで、手筋と目数を当てられるようにしましょう。
はっきり言って、「ひと目の詰碁」を解くよりカンタンで効果があります。
目数順
大きい順に並べてクリアフォルダに入れてください。
『基礎からのヨセと計算』頻出目数表(目数順) 13目以上 |7~12目 |6目以下 ページ 章 問題 |ページ 章 問題 |ページ 章 問題 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 258, 4, 180 |250, 4, 148 |234, 4, 87 258, 4, 178 |251, 4, 152 |233, 4, 81 258, 4, 179 |251, 4, 150 |229, 4, 66 167, 2, 61 |248, 4, 140 |230, 4, 69 257, 4, 175 |248, 4, 141 |230, 4, 72 257, 4, 177 |249, 4, 142 |230, 4, 70 159, 2, 57 | 91, 2, 23 |225, 4, 50 161, 2, 58 | 87, 2, 21 |225, 4, 49 255, 4, 169 | 89, 2, 22 |223, 4, 42 256, 4, 170 |246, 4, 133 | ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 255, 4, 166 |247, 4, 134 | 135, 2, 45 |245, 4, 129 | 139, 2, 47 |245, 4, 128 | 137, 2, 46 |245, 4, 127 | 253, 4, 158 |244, 4, 124 | 119, 2, 37 | 69, 2, 12 | 117, 2, 36 |243, 4, 119 | 252, 4, 154 |242, 4, 115 | 252, 4, 156 |240, 4, 106 | |240, 4, 108 | ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |240, 4, 109 |
ページ順
コピーを取るときのチェック用にお使いください。
『基礎からのヨセと計算』頻出目数表(ページ順) ページ 章 問題 |ページ 章 問題 |ページ 章 問題 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 69, 2, 12 | 87, 2, 21 | 89, 2, 22 91, 2, 23 |117, 2, 36 |119, 2, 37 135, 2, 45 |137, 2, 46 |139, 2, 47 159, 2, 57 |161, 2, 58 |167, 2, 61 223, 4, 42 |225, 4, 49 |225, 4, 50 229, 4, 66 |230, 4, 69 |230, 4, 70 230, 4, 72 |233, 4, 81 |234, 4, 87 240, 4, 106 |240, 4, 108 |240, 4, 109 242, 4, 115 |243, 4, 119 |244, 4, 124 245, 4, 127 |245, 4, 128 |245, 4, 129 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 246, 4, 133 |247, 4, 134 |248, 4, 140 248, 4, 141 |249, 4, 142 |250, 4, 148 251, 4, 150 |251, 4, 152 |252, 4, 154 252, 4, 156 |253, 4, 158 |255, 4, 166 255, 4, 169 |256, 4, 170 |257, 4, 175 257, 4, 177 |258, 4, 178 |258, 4, 179 258, 4, 180
頻出ヨセ目数表について
頻出ヨセ目数表はアマの対局でよく出てくるヨセ手筋をまとめました。
KGS高段者の対局15万局について「基礎からのヨセと計算」(石田芳雄)に出てくる
手筋300問強の出現回数を求め、
出現回数/15万局×目数=期待値
として期待値が1以上の図を抽出しました。全部で49問になりました。
つまりここに出てくる手筋は長期的に見て、対局中に必ず1目以上得する手筋です。
49問の期待値合計は183.5目ですので、全部打てればそれだけ得します。
そうでなくとも対局中にこの49型をベースに自分の打つ手の大きい・小さいを
比較検討しながら着手を決めることができます。
雑誌の付録にヨセ目数表がついてくることがありますが、いくつか不満がありました。
・小ヨセを目数の小さい順に並べているものがありますが、
実際の出現順序は大→小なので、覚える順序として違っている
(小ヨセは一局中に複数回出現する場合もあるので、勉強するのはとても重要というのは
わかった上で、ですけれども)
・大ヨセは実際の出現頻度を踏まえた選定なのかよくわからない型も含まれていることもある
強くなるためには全て覚えるべきでしょうけれども、それは仕事や勉強に重きを置きたい
アマチュアには過大な要求ではないでしょうか。
・コミ6目半の時代になり、1子は13目と考えるのが適切に思われますが、
ヨセは小ヨセと大ヨセの2段階の区分のままで7~12目が13目以上と同じ
扱いなのはおおざっぱな感じがします。
実際、26目(すなわち2子)以上のヨセ、というものが皆無であることを考えても
ヨセの目数はコミや置石との比較で分類すべきと感じます。
詰碁集のように使えるヨセ目数表、というつもりで作ってみました。
図については編集者の坂巻忠雄氏、著者の石田芳夫九段・元名人本因坊の
ノウハウがあるように感じられたので、Web上での掲載はしないこととしました。
お二人には改めて感謝いたします。
手間暇かけないと目数表として形をなしませんが、
雑誌の付録についてくるのを待つのなら自分で作ってしまおう、
という積極的な方はぜひご活用ください。
関連項目
『囲碁・オセロ板』(トップ)
『自分で作る手筋問題集』(一つ上に移動)
『頻出一眼をめぐる攻防』(同レベル)