【軍事板】ウクライナ情勢スレ/ウクライナ
ウクライナ (Ukraine, Украина, Україна, 乌克兰, 烏克蘭) とは東ヨーロッパに位置する国である。首都はキエフ。
出来事
2011年10月~ - 米国とオークションサイト「eBay」の創設者と所有者を含む大手スポンサー企業が、数年間にわたってウクライナのクーデターを準備
米国のマスコミは、米国とオークションサイト「eBay」の創設者と所有者を含む大手スポンサー企業が、数年間にわたってウクライナのクーデターを準備していたことを裏付ける文書をインターネットで公開した。
サイトThe Pando Dailyの記者たちは、ウクライナの首都キエフで抗議デモを組織したグループが、アメリカ合衆国国際開発庁を含む米国の政府慈善組織から何度か資金援助を受けていたことを裏付ける文書を発見した。
伝えられたところによると、2011年10月から2012年12月にかけて、「ツェントルUA」、「ノーヴィー・グラジダニン」、「チェースノーフィリトルイ・ラドゥ」などの組織は、補助金として約50万ドルを受け取っていた。
これらの組織や別の運動を管理しているのは、ウクライナのヴィクトル・ユーシェンコ元大統領の同僚で近しい友人のオレグ・ルィバチュク氏。
文書によると、最も大規模な資金援助を行った団体の一つは、eBay の創設者で取締役会長のピエール・オミダイア氏が設立したオミダイア・ネットワーク・ファンドだったという。 外国の各マスコミより
http://japanese.ruvr.ru/2014_03_03/129357658/
2013年9月 - ポーランド軍:クーデター前のウクライナのネオナチ勢力に訓練
http://www.globalresearch.ca/polands-role-in-destabilizing-ukraine-polish-military-trained-neo-nazi-militants-for-euromaidan-protests/5378129 【4月17日 By Andrew Korybko-Global Research】
ポーランドのメディア・アウトレットのニエは、ウクライナの不安定化にポーランドが直接関与していた、という爆弾ニュースを公表した。 情報筋は、ポーランド外務省が2013年9月、ウクライナの民兵を招待しワルシャワ郊外で訓練を施した、と言う。 破壊的かつ決定的な行動を考えれば、彼等はユーロ・マイダン暴動の期間に対する責任があり、 この件でポーランドはこのウクライナの混乱に対する直接の責任があることになるだろう。 更に、ポーランドは東ヨーロッパでNATOの「スラブ的トルコ」であることを示唆している。 このニエの報道の衝撃はポーランドの内政にも影響を与えた。これは政治的エリートが議員らをミスリードしたことを示し、 それは「法と正義党」と名づけられたトゥスク首相の党に直接的な政治的反動を与えた。
このスキャンダルは、ポーランドは、招待した新植民地主義の頭目であるアメリカのやり方をまね始めていることを示している。 またそうすることで、アメリカとポーランドの、「人形使い」と「操り人形」という関係を深めたのだ。
この報道によれば、86名の民兵が、ポーランド外務省の招待ということでポーランドにやってきたという。 招待の名目は、ワルシャワ技術大学とキエフの国立技術大学間の協力体制を推進する、というものだった。 実際は、これらの民兵達はワルシャワ郊外のロジオノワ町へ直ぐ向かったのだ。そこの警察訓練センターで、彼等は多くの不安定化の訓練を受けた。
この情報筋は、参加者の写真は、それと分かるものは何もつけていないポーランド軍のインストラクターと一緒にいる彼等ウクライナの民兵らが、 ナチの標章と刺青を入れているのが見えると指摘している。
この私設で民兵らは以下の内容について訓練をうけた: 群集対処、標的特定、リーダーシップの取り方、困難な状況下での対処法、催涙ガス防御、バリケード構築、などで、 更に重要なのは、彼等は射撃訓練を受けたということで、そこでは狙撃用ライフルの取り扱いも含んでいた。 明らかにこれらワルシャワにやってきた「学生達」は、学術的なことではなく、戦争のためにやってきたのであり、 彼等の訓練は民族主義者のバンデラの精神の後継者として結実した。
これらの暴露された内容は、ユーロ・マイダン暴動の民兵らが前もって欧米が支援する形の訓練を受けていたこと、 そしてポーランドが訓練場所として選ばれたことを示している。 過激派に対する直接的支援と訓練で、ポーランドはNATOの最も重要な前線国家としての勇名を馳すことになった。 2013年12月、議会で「自国を確実にEUメンバー国にせんとする願いを世界に示す偉大な決意と共にあるウクライナの市民と完全な連帯」を示した投票をした際、 数日前に火炎瓶を投げ警察官を襲撃した暴力的な前衛勢力が、そのような戦術を自分達が投票した場所から数時間の運転でたどり着く場所で受けていたことなどについては、 何も知らなかったのだ。殆どの議員らは、自分達の政府がこういった暴力的勢力に訓練を施していたという手がかりは無かったので、それが事実だと知ればショックを受けることであろう。
2013年11月 - ヤヌコビッチ大統領が欧州連合(EU)との協定締結を見送る。EU 12カ国とスイスがキエフの反体制デモ隊に活動資金を提供
毎日新聞(3月21日付)によれば、EU本部のあるブリュッセルに本拠を置くNGOの「民主化のための欧州基金」は昨年11月以降、 キエフの反体制デモ隊に15万ユーロ(約2000万円)の活動資金を提供したことを認めている。 資金はポーランドなどEU12カ国とスイスが提供、EUでは動きにくいがNGOならヤヌコビッチ政権への抵抗勢力を支援できるというのだ。 2004年の「オレンジ革命」当時、米欧がウクライナの反露勢力に肩入れしてきたことはよく知られているが、 ロシアの「弱い脇腹」であるウクライナは米欧側からの攻撃にさらされ続けているわけだ。
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-2766.html
11月24日 政府のEUとのFTA協議中断の閣議決定に対するデモが野党主導で開始
11月28日 ヤヌコーヴィチ大統領が、EUとの連合協定の締結を拒絶
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu140305.pdf
2014年2月18日 - ウクライナ、反政権派が与党本部を占拠
【AFP=時事】ウクライナでデモを続けている反政権派は18日、ビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領の与党・地域党の本部に押し入り占拠した。
現場にいるAFP特派員によると、ウクライナ議会付近で警官隊とデモ隊の激しい衝突があった後、数百人のデモ隊が党本部に火炎瓶を投げ込み、建物の一部からは火があがった。 【翻訳編集】AFPBB News
http://news.livedoor.com/article/detail/8550093/
2014年2月22日 - 「狙撃」とヤヌコーヴィチ大統領の解任
■狙撃兵が独立広場の群衆への狙撃を開始
狙撃兵は、2月22日、マイダン、独立広場の群衆への狙撃を開始した。パニックが起き、目撃者達によれば、機動隊は泡を食って撤退した。 反政府派指導者ビタリー・クリチコは何の理由説明もせずに交渉から抜けた。ヤヌコーヴィチは キエフから逃亡した。
未だに不明な疑問は、一体誰が狙撃兵を雇ったのかだ。アメリカのベテラン諜報関係筋によれば、狙撃兵達は、 ウクライナ民族アンサンブル・ウクライナ民族自己防衛(UNA-UNSO)として知られている極右軍事組織の者だ。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-32b9.html
■ウクライナ最高会議がヤヌコーヴィチ大統領の解任を決議
ウクライナ最高会議は、ヤヌコーヴィチ大統領の解任を決議し、大統領選を5月25日に実施することを決定。
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu140305.pdf
2014年2月26日 - エストニアの外務大臣が、「狙撃者」は暫定政権側の人間であると報告
第1は盗聴されて3月5日にユーチューブにリークされたキャサリン・アシュトンEU外務大臣とウルマス・パエト エストニア外務大臣の電話でのやりとりである(これは2014年3月17日現在視聴可能である)。この会話はエストニアの外務大臣がキエフ訪問から帰還した2月26日に行われたものであるが、エストニア外務大臣は22日の射撃について、市民と警官を狙撃したのはヤヌコーヴィチ政権の関係者ではなく、反対運動の側が挑発行動として起こしたものであるということをアシュトン大臣に告げている。パエト大臣は全ての証拠がこれを証明しており、特にキエフの女性の医師は大臣に対し、狙撃に使われた弾丸が同じタイプのものであるということを写真で示したということである。大臣は新政権が、何が本当に起こったのかということについて調査をしようとしていないことは極めて問題であるとしている(エストニア外務省は、本件の漏洩された会話が正確なものであることを確認している)。
http://www.canon-igs.org/column/network/20140320_2453.html
2014年2月27日 - ウクライナ最高会議が新内閣を承認
ウクライナ最高会議は、旧野党「祖国」のアルセニー・ヤツェニュク氏を首相とする内閣を承認。
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu140305.pdf
2014年4月 - 米国が軍事介入
■ウクライナ、デモ鎮圧にアメリカ民間軍事会社の戦闘員:ブラックウォーターとグレイストーンとは? 2014年4月10日 THE NEW CLASSIC編集部 国際
本誌でも度々お伝えしている様に、ウクライナ東部ではドネツクなどの都市を中心にデモが拡大しているが、このデモを鎮圧するために「Blackwater(ブラックウォーター)」として知られていた
民間軍事企業と深い繫がりを持つ「Greystone(グレイストーン)」が投入されていると報じられている。NBCの報道では、こうしたアメリカの兵士たちはウクライナの制服を着て、ウクライナの民
族主義を主張する「右派セクター」と鎮圧にあたっているという。1
・ブラックウォーターとグレイストーン
今回、ウクライナへ送られたことが懸念されている「ブラックウォーター」や「グレイストーン」は、アメリカで最も名前の知られた民間軍事企業の1つだ。ブラックウォーターの名前は、アメリ
カによるアフガニスタン侵攻で世界的に広まり、イラク戦争の際にもイラク軍や警察を訓練する主要な企業として、アメリカ政府から多額の受注に成功している。
ブラックウォーターは、もともとアメリカ海軍特殊部隊SEALsを退役した軍人によって軍や警察当局への訓練サポートをおこなう企業として設立された。彼らはアフガンやイラクを通じて大きく成長
してきたが、イラク・バグダッドで発砲事件を起こしたことにより批判が強まり、現在は社名を変更している。しかし、同社の創業者は2004年に別会社を起こしており、それがグレイストーン・リ
ミテッドと名付けられた。ブラックウォーターがアメリカ人を中心に雇用しているのに対して、グレイストーンは現地での警備員調達が中心となっている。
http://newclassic.jp/11734 [1]
2014年5月2日 - オデッサの虐殺 (オデッサ水晶の夜)
編集部注:本記事は翻訳家・平井和也氏の寄稿。同氏は、人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳をおこなっている。
4月15日についにウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力がウクライナ東部ドネツク州のクラマトルスクで武力衝突し、ウクライナ情勢は新たな局面をむかえたが、5月2日には今度は南部のオデッサで惨劇が繰り広げられる事態となった。この日の衝突でウクライナ暫定政権支持派が親ロシア派を焼き殺すという残虐な行為が行われたのだった。
この2日の惨劇の詳しい内容について、第四インターナショナル国際委員会が運営しているウェブサイト「The World Socialist Web Site」に5月3日に掲載された記事を以下にまとめてみたい。
■ウクライナ暫定政権支持派による放火で親ロシア派に38人の死者
極右集団に率いられたウクライナ暫定政権支持派の勢力は2日(金)、欧米の支援を受けている暫定政権に反対する親ロシア派が占拠していた南部オデッサの労働組合会館に放火し、親ロシア派に38人の死者が出ている。
この惨劇は虐殺としか言いようがない。目撃者の証言によると、燃え盛る建物の窓から飛び降りて難を逃れた人たちは、ネオナチ集団である右派セクター所属の暴漢に囲まれて暴行を受けたという。右派セクターは民族主義政党スヴォボーダ(全ウクライナ連合「自由」)と共にキエフの暫定政権に加わっている。
今回の蛮行は、欧米の支援によって樹立されたウクライナの極右政権とその支持勢力の非道さを物語っており、暫定政権はウクライナ東部と南部に住んでいる親ロシア派の人たちの抗議運動を武力で制圧し、流血の事態を引き起こしている。
■ウクライナ暫定政権による武力攻撃を明確に支持したオバマ大統領
オデッサの惨劇が繰り広げられる中で、ホワイトハウスで行われたドイツのメルケル首相との共同記者会見で米国のオバマ大統領は、ウクライナ東部で政府庁舎を占拠している親ロシア派に対するウクライナ暫定政権による武力攻撃を明確に支持した。
欧米メディアはオデッサで何が起こったのか隠そうとしているが(複数の報道で、一連の出来事については依然として不明と伝えられている)、オデッサの虐殺が右派セクターの記章を着けた暴漢によって扇動されたものであることは間違いない。労働組合会館に放火したのはキエフの暫定政権を支持する一団だった。
彼らはクリコヴォ広場の建物の前で何週間にもわたって抗議活動を行っていた親ロシア派の活動家の仮設野営テントを取り囲んで火を放ったのだった。
建物が炎に包まれている時、窓から身を乗り出して、窓敷居に座って下に飛び降りようとしている人たちの画像がいくつもツイッターに掲載されていた。
また、燃え盛る火事を喜ぶ暫定政権支持派の様子を写した画像もあり、中には「コロラドハムシ(ジャガイモの害虫)がオデッサで焼かれている」という差別用語を含んだツイートも見られた。この差別用語は、大祖国戦争(第二次世界大戦)の対ナチスドイツ戦での勝利を記念したロシアの愛国の印であるゲオルギー・リボンを着けた親ロシア派の活動家を侮蔑した表現だ。
■ウクライナ政府軍の本格的な武力行使で最も多くの死者を出したオデッサの虐殺
今回のオデッサの虐殺は、米国のオバマ政権からの働きかけによりウクライナの暫定政権が反政府活動に対する本格的な武力行使に乗り出して以来、最も多くの死者を出したケースだ。
暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は2日(金)、東部ドネツク州のスラビャンスクで政府軍による攻撃で多くの分離主義者が亡くなったと述べている。
暫定政権の高官の声明によると、ウクライナ政府軍は夜明け前に始まった作戦で130,000人が住むスラビャンスクを取り囲む反政府勢力の検問所を制圧したとしており、スラビャンスクは「厳重に包囲されている」ということだ。
政府軍は武装ヘリコプターを使っての攻撃を展開したが、現地の反政府勢力の抵抗で作戦は思うように進まなかった。午後の早い段階で、ウクライナ政府軍はビルバソフカ村とアンドレーフカ村で進行を止められた。住民が前線に群がり、政府軍の兵士に対して戦いをやめるように促したからだ。アンドレーフカ村では、約200人の住民が人間の鎖となって武装した兵員装甲輸送車とトラックの進行を止めた。また、ビルバソフカ村では住民が「恥を知れ!」と口々に叫んでいた。クラマトルスクでは住民が路面電車やトロリーバスで道を封鎖し、政府軍の侵入を防いだ。
http://newclassic.jp/12892 [2]
2014年5月2日 - 「英語話す外国人が攻撃参加」 ロシア外務省が声明
ロシア外務省は2日、ウクライナ軍による同国東部スラビャンスク攻撃に「英語を話す外国人が参加した」と批判する声明を発表した。
声明は同日の攻撃を、暴力の自制を定めたジュネーブ声明合意に対する「重大な違反」と非難。雇い兵派遣など「外部からの干渉」は許せないと述べた。
声明は「米国務省の許可がなければ、民間組織が海外に雇い兵を派遣できないことは、よく知られている」と指摘し、米国の雇い兵が攻撃に参加した可能性を強く示唆した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140502/erp14050220350005-n1.htm
2014年5月3日 - ウクライナ軍(欧米派)が、一般市民(病院に向かう女性看護師)を銃撃し殺害。
■巻き添えの看護師の葬儀
ウクライナ東部では、軍が親ロシア派の武装集団への軍事作戦を続けるなか、戦闘に巻き込まれて死亡した21歳の女性看護師の
葬儀が行われ、集まった人々は、暫定政権側への怒りをあらわにしていました。 ロイター通信が目撃者の話として伝えたところによりますと、看護師は今月3日、軍事作戦が行われているクラマトルスク近郊の
道路で病院に向かう途中、ウクライナ軍の装甲車から銃撃されて死亡したということです。 クラマトルスクでは、5日、中心部の広場で亡くなった看護師の葬儀が行われ、親族や友人らが花をささげて、最後の別れを告げました。 葬儀に参加した住民の1人は「まだ子どもだったのに無差別に撃たれて殺されたなんて、この国に正義は存在していない」と話し、 暫定政権に対する強い怒りを示していました。 ウクライナ軍と親ロシア派の衝突が激しさを増すなかで、一般市民の犠牲もでており、住民の間では不安が一層、広がっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140506/k10014249051000.html [3]
■ウクライナ分裂の危機深まる、21歳看護師が親ロ派の「殉教者」に
[クラマトルスク(ウクライナ) 5日 ロイター] - 親ロシア派が行政庁舎などを占拠しているウクライナ東部クラマトルスクで3日、 21歳の看護師が銃弾を受けて死亡した。5日に行われた葬儀には、親ロ派の「殉教者」となったこの女性を追悼しようと数百人が集まった。
友人や家族らの話では、ウクライナ軍の装甲車列から発射されたとみられる大口径弾が背中に命中し、病院で死亡が確認された。
この女性は生前には親ロ派とウクライナ軍の衝突には特に関与していなかったが、 遺体が収められた棺は、親ロ派武装集団が占拠するクラマトルスク中心部の市庁舎前に運ばれた。
追悼には市民ら数百人が集まったが、その光景は首都キエフで2月末、ヤヌコビッチ大統領(当時)の退陣を求めたデモ隊に治安
部隊が発砲し、多くの遺体が広場に運ばれていたのを思い起こさせる。 この時は反政権派がキエフを掌握し、ヤヌコビッチ氏は政権を追われて国外に脱出した。
親ロシア派だったヤヌコビッチ政権が崩壊し、親欧州路線への回帰を掲げた暫定政権が誕生して約2カ月。 人口4500万人のウクライナは、暴力の連鎖で政治的解決の望みが薄れつつあり、内戦状態の様相を見せ始めている。
ウクライナ東部で「ドネツク人民共和国」の設立を宣言した親ロシア派勢力のリーダーとされるデニス・プシリン氏は、 「血が流れれば流れるほど、1つに結ばれたウクライナの可能性は低くなる」と警告した。
ドネツク州では親ロ派が、同州独立の是非を問う住民投票を5月11日に実施するとしているが、 暫定政権は投票の結果を認めないとみられる。
死亡した女性看護師の葬儀では、参列者を見つめる親ロ派メンバーの1人が「われわれは絶対に許さない。(ウクライナ)南東部 は今回のことを100年は忘れない」と語った。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0DM01Z20140506 [4]
2014年5月12日 - ドイツのマスコミ ウクライナに米国の傭兵がいることに気づく
■ウクライナの南部・東部で行われている義勇団に対する作戦に、米国の傭兵およそ400人が参加している。
ドイツのSpiegel紙が、Bild am Sonntagの情報を引用して伝えた。
情報筋によると、傭兵として送られたのは、以前「Blackwater」の名で知られた米国のセキュリティー企業「Academi」の「エリート兵士」だという。
Spiegel紙によると、ドイツ連邦情報局は米国からこれに関する情報を入手し、ウクライナで米国の傭兵が活動していることを確認したという。 この情報はドイツ政府にも伝えられたとみられる。
なお、誰が「Academi」社の兵士を雇ったかについては不明。 Lenta.ruより
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_05_12/272276035/
2014年5月15日 - 「オデッサの虐殺 (The Odessa massacre )」(オデッサ水晶の夜)を指揮していたのは、キエフ政権内務省オデッサ支部のドミトリー・フチェジ大佐 ( Dmitry Fucheji )
「オデッサの虐殺」の実態が次々と伝えられている。オデッサ (Одесса) 市民の怒りと悲しみが伝わてくる。 この動画 (video, відео) は、虐殺 (різанина) にネオナチ (Неонацизм) 政権が直接かかわっていたことを示す証拠(evidence, докази)でもあるので、ぜひ拡散してほしい。
5月2日、ウクライナ軍と傭兵30数名は、腕に「聖ジョージのリボン㊟」を巻いて親ロ派に扮し、サッカーチームと一緒に街に入っている(㊟赤とオレンジの縞のリボン、第二次対戦の勇士を称えるもので、現在は親ロ派のシンボル)。
その彼らを誘導し、指揮(Command , команда) していた制服姿の軍高官の姿がカメラで捉えられているが、 この人物こそ(キエフ政権)内務省オデッサ支部のドミトリー・フチェジ大佐 ( Dmitry Fucheji, Фучеджи Дмитрий ) であることをOriental Review、が確認している。彼はオデッサ (Одесса) の警察長官を務めていたが、事件後に姿をくらました。
また、彼らが銃を所持している様子も撮影されている。このオデッサの虐殺はウクライナ軍の指揮下で行われた犯罪行為だったのだ。
「扇動者」たちは、まず、親露派のふりをしてサッカーファンに発砲し始めた。そして暴力行為を働き始めた。もちろん、発砲に腹を立てたサッカーファンら(キエフ政権支持派)を怒らせて、親ロ派を襲うように仕向けたのだ。
やがて、怒り狂ったサッカーファンに、ネオナチの「右派」が加わり、彼らは一緒になって「親ロ派(実は扇動者)」を追いかけ始めた。カメラは、攻撃を終えた「扇動者」たちが、警官隊の隊列の中に姿を消す様子を克明に撮している。
扇動者たちは、次に、親ロ派を分断し、その一部を労働組合ビルの方向へ追い詰めている。そこには、親ロ派のテントがあり、重要な活動家も大勢いたが、テントに火が放たれると、武器をもたない親ロ派は自らを守るためにビル内に逃げ込み、部屋の内側から鍵をかけて閉じこもった。
すると、扇動者らは用意していた火炎瓶を次々にビルに投げつけ始めた。カメラは、外でせっせと火炎瓶を調合しているキエフ政権支持派の若い女性たちの姿を記録している。そこには、調合を指示する監督役もいた。すべてが予謀通りに運ばれたのだ。
労働組合ビルに逃げ込んだ親ロ派は、煙に巻かれて行き場を失ってしまった。ある者は部屋を飛び出して射殺され、ある者は窓から飛び降りて死に、かろうじて生き延びた者も外でネオナチに囲まれてめった打ちにされ、あげくのはては監獄にぶちこまれている(その数は100人以上にのぼったが、翌日、多くの市民が警察を包囲し、解放させている)。
ビル内の死者のほとんどは頭部を複数回撃たれており、それを隠すために多くの遺体の上半身が黒焦げに焼かれた。武器ももたず、何の罪もない一般市民を射殺=処刑=するというのは、それこそ戦争犯罪だが、問題はそれが極めて組織的に、悪意をもって、何のためらいもなく実行されたという点だ。
ウクライナの検事総長、オレフ・マクニッキーacting Prosecutor General Oleh Makhnitskyでさえ、「この行為は単に内部で準備していたというレベルではなく、非常によく練られた、当局の代表が関与した、連携のとれた作戦だ」と述べたと伝えられている。動画の最後には、この虐殺 (різанина) に対するネオナチ政権の政治家の言葉が紹介されている(名前省略)。
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=65879
2014年5月18日 - 米国の退役将校 オバマ大統領の辞任を求める集会を開催
■米大統領府に対する一連の抗議集会について、活動家たちは「『アメリカの春』が訪れた」と語っている。
ワシントンで開かれた集会では、参加者たちが「オバマ大統領を逮捕しろ!」、「オバマ大統領は負けた!」などと叫んだ。 デモの参加者たちは、米大統領、米副大統領、米司法長官の辞任や、外国にあるすべての米軍基地の閉鎖などを求めている。
デモを主催しているのは、米退役将校たち。主催者側は、今後数カ月の間に「アメリカの春」が米全土に広がると語っている。 抗議デモには最大で3000万人が参加する見込み。「ロシア24」が伝えた。
supermnenie.mirtesen.ruより
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_05_18/beikoku-demo/
2014年5月24日 - ウクライナの新大統領 ペトロ・ポロシェンコ (Петро Олексійович Порошенко)とはどんな人物か
■ネオナチの暴力が国中に蔓延、軍や親衛隊の東南部制圧作戦が進む中、オリガルヒ当選の無意味
ウクライナの大統領選は「チョコレート王」のペトロ・ポロシェンコ (Петро Олексійович Порошенко)の勝利で終わりそうだ。この人物は「オレンジ革命」で巨万の富を築いたユダヤ系のオリガルヒ(一種の政商)のひとりで、オデッサの虐殺で黒幕的な役割を果たしたとされるイホール・コロモイスキーやパイプライン業界に君臨するロンドン在住のビクトル・ピンチュクと同様、ネオ・ナチ(Neo-Nazism, Neonazismus, Неонацизм)を金銭面から支援してきた。「ユダヤ系」とはいうものの、この3名、ユダヤ系住民を代表しているわけではなく、ウクライナのネオ・ナチが信奉しているステファン・バンデラを支持している。
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201405260000/
■ペトロ・ポロシェンコ (Петро Олексійович Порошенко)が関わっていたもの、武器と売春と麻薬 (зброя,проституція,ліки)
日曜日のウクライナ大統領選挙に参加者する人々がどれほど少数であろうと、結果は事前に分かっている - アメリカのお気に入り、ペトロ・ポロシェンコが大統領選の勝者として宣言されるだろう。結果は更に国家分裂を推進するだろう。多くの地域は、政府の金を懐に入れたことで悪名が高いこのチョコレート王を大統領として認めることを拒否している。ポロシェンコは、ジョー・バイデン、ビクトリア・ヌーランドやジェフリー・パイアトから与えられた全ての命令を、たとえ几帳面に実行したとて、血みどろの紛争を止められる見込みはない。そもそも、流血の惨事を終わらせるという任務など、決してアメリカの親玉から与えられてはいないのだ…
億万長者ポロシェンコは、ソ連時代の管財人達の金をロンダリングすることで、事業を始めた。彼は決して自分で事業を始めた起業家ではない。話はでっちあげだ。1986年に大規模窃盗のかどで罪に問われた父親の犯罪関係とのコネのおかげで、他人より有利に事業を始めることができたのだ。服役を終えた父親ポロシェンコは、息子を巻き込んで、事業を始めたのだった。事業は汚らしいもので、全て暴力団によって国有財産を略奪することから始まっていた。ポロシェンコ家はウクライナ国外にも事業を拡大する計画を持っている。著名なキエフを本拠とする弁護士タチヤーナ・ミコヤンは、この一家が沿ドニエストル共和国でしたことを覚えている。‘1990年代はひどいものでした。違法な武器、売春、麻薬 - こうした全てが父親と息子の儲けになりました’。父親ポロシェンコは功績で褒賞された。2009年、息子ペトロ・ポロシェンコが、その子供達の名づけ親、当時のユーシェンコ大統領に払った金で買ったウクライナ英雄賞を受賞したのだ。次期大統領志望者は、予算財源を着服することで有名だ。彼は何もないところから金を生み出す方法を知っている人物だという評判だ。大規模賄賂事件や、露骨なロビー活動、予算横領、脱税、株を手に入れる為の違法行為、政敵や商売仇の肉体的な恫喝に関与したとして、彼は何度も非難されてきた。確かに、彼はただの詐欺師ではなく、実業界の大物、多分野にわたる巨大企業帝国の所有者だ。
フォーブズは、ペトロ・ポロシェンコを、資産16億ドル、世界で130番目に豊かなユダヤ人としてリストに載せた。ウクライナ大統領志望者ポロシェンコの姓は本来ワルツマンだった。ポロシェンコというのは母方の姓で、彼女もユダヤ人だった。過去、ポロシェンコは「我らがウクライナ」と、ビクトル・ユシチェンコのスポンサーだった。彼の企業帝国には、猛烈な反ロシア・プロパガンダで有名な第5チャンネルTVも入っている。最近までロシェン菓子製造グループは、ロシアの事業で何百万ドルも稼いでいる。2012年時点で、ロシェンは、ロシア市場の3.2%を占めている(6番目のメーカー)。彼は儲けた金を、常に反ロシア事業に使ってきた。
有力大統領候補で、明日の次期大統領は、クリミアのウクライナへの奪還と、ウクライナを‘外部の介入’から守ることを、外交政策の優先項目にしている。彼の綱領中に、具体的な表現を見いだすのは困難だ。彼の綱領には具体的なものは皆無だ。その代わりに、‘自由なヨーロッパ国家’を作るやら、‘軍事力の復活’等々の空虚な呼びかけに満ちている。特にポロシェンコが‘愛国心’や‘挙国一致’や‘人権保護’について語り始めると、彼の演説はむかつくと感じるむきが多い。
ペトロ・ポロシェンコは政治的カメレオンだ。この実業界の大物は、政界に乗り出した際、実に冷めていた。個人的な金儲けの為、彼は政界に入ったのだ。彼は野望と権力に対するむき出しの欲望に満ちているが、効果的に動いたり、国民を感服させたりする為の専門家チームが欠けている。彼は理想というより、強欲で動いている。
現在、ポロシェンコは、権力をウクライナ全土に広げることを夢見て、ヴィニツィア、ヴォルィーニ、チェルノヴィツィやサポロジエ州の現地当局に支配を及ぼしている。不正行為に関わりがちな彼の性癖は、とうてい抑えることはできるまい。ポロシェンコは、ウクライナ政治で最も憎むべき人物の一人であり、ウクライナの腐敗した人物で首位を占めている。実におおくの失敗をしてきた彼が、アメリカ政府のお墨付きで、ウクライナの次期大統領となるのだ。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-76a3.html
2014年5月25日 - ルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国 「ノヴォロシア」へ合併
自称「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」は、人民共和国連邦「ノヴォロシア」への合併に関する協定に調印した。 ウクライナのcorrespondent.netが伝えた。
ドネツクで24日、ウクライナ南部・東部地域の代議員による大会が非公開で開かれた。 ドネツク人民共和国のアレクサンドル・ボロダイ首相と、ルガンスク人民共和国のリーダー、アレクセイ・カリャキン氏が、 合併に関する文書に調印した。
新国家は、ノヴォロシアと名付けられる。他の『人民共和国』のために、ノヴォロシア加盟への扉が開かれるという。 連邦を統治するのは、ドネツクとルガンスクの各「人民共和国」の代表者3人ずつで構成された特別評議会となる。
ドネツク州「人民州知事」のパーヴェル・グバレフ氏によると、新国家「ノヴォロシア」に、 ドニプロペトロウシク州、ザポリージャ州、オデッサ州、ムィコラーイウ州、ハリコフ州、ヘルソン州のウクライナの6つの州も 加わる予定だという。グバレフ氏は、これらの地域の分離は、ドネツク州やルガンスク州と同じく、住民投票で行われると伝えた。
リア・ノーヴォスチ
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_05_25/272764326/
2014年5月25日 - 親欧州のポロシェンコ氏が勝利宣言 ウクライナ大統領選
ウクライナで25日、ヤヌコビッチ前政権崩壊後初めての大統領選が行われた。世論調査機関、メディアなどの各種出口調査によると、 元国家安全保障防衛会議書記のポロシェンコ氏(48)が50%以上の高い得票率となるのが確実な情勢だ。同氏が第1回投票で当選を果たすことが濃厚になった。
http://www.asahi.com/articles/ASG5V1160G5TUHBI03C.html
2014年5月26日 - ウクライナ大統領選の投票システムを開発したのはアメリカを拠点とする「SOEソフトウェアー」
実は、投票の直前に投票システムがハッキングされたと言われている。クーデター政権に反発しているのは東部や南部の住民だけでなく、軍、情報機関、治安機関の内部にもいるようで、電話の盗聴などもリークされてきた。そうしたグループのひとつ、「サイバーベルクト」がハッキングしたようだ。(クーデター政権側は否定しているが。)
外部からアクセスできるということじたい、選挙システムとしては問題。ハッキングの理由は、システムを機能不全にして手作業で開票させ、不正しにくくすることにあったという。投票率を高く見せるために小細工しているようだが、投票内容の操作はハッキングで難しくなったようだ。
このシステムを開発したのはアメリカを拠点とするSOEソフトウェアーなる会社。NSAとコンピュータ関連企業との関係を考えると、アメリカ政府が選挙結果を操作しようとしていた可能性は否定できない。
何しろ、ジョージ・W・ブッシュを当選させた2000年の大統領選以降、アメリカの選挙は操作されている疑いが濃厚。コンピュータ化が推進され、操作はますます容易になっている。勿論、日本でもそうした噂が流れている。
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201405260000/
2014年06月3日 - NATO、ウクライナ支援合意…軍装備を近代化
【ブリュッセル=三好益史】北大西洋条約機構(NATO)は3日、国防相理事会を開き、ロシアと緊張関係が続くウクライナに対し、軍事能力向上に向けた包括的な支援を行うことで合意した。
軍装備の近代化や、組織改革などを後押しする。6月末に開く外相理事会で具体策を詰める。
ウクライナは、NATO加盟国ではないが、NATOとは協力関係にある。
記者会見したNATOのラスムセン事務総長は、「国防費が減り続ける中で(ロシアに対する)防衛力は維持できない」と述べ、加盟国に減少傾向が続く国防費の増額を求めていく考えも示した。
3日にポーランドを訪問したオバマ米大統領が東欧の防衛力強化に対する支援を表明したことについて、ラスムセン氏は「タイミングがいい重要な提案だ」と歓迎した。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140604-OYT1T50071.html?from=ycont_top_txt
2014年7月 - ウクライナ東部住民に包囲殲滅の危険
ウクライナ東部にあるドネツクの中心都市、スラビャンスクをキエフ政権が派遣した1万5000名以上の部隊は 都市の周囲を包囲、戦闘機や軍用ヘリで住宅街を含む地域を攻撃してきた。 住宅が破壊されるだけでなく、子どもや女性を含む非戦闘員が犠牲になっている。 このスラビャンスクから住民側で編成した自衛軍が脱出、クラマトルスクへ移動したという。
ウクライナで合法政権が倒された背景やクーデター派による破壊と虐殺を アメリカや日本などの「有力メディア」は知らぬ振りをしてきたが、 ここにきて「西側」でも取り上げるようになってきた。 例えばイギリスのデイリー・メール。 キエフのペトロ・ポロシェンコ政権が東部地域で行っている攻撃をナチスの焦土戦術に準えている。
第2次世界大戦中、アメリカ空軍のカーチス・ルメイも焦土作戦を展開した。 広島や長崎に原爆を投下、東京など都市に大量の焼夷弾を落として住民を焼き殺している。 「中小企業が集中している」という弁明もあるが、東京の場合、 攻撃はターゲット地域の周囲に焼夷弾を落とすことから始まった虐殺目的の作戦。
まず火の壁をつくって逃げ道をなくし、そのうえで人々の頭上へ焼夷弾を投下したのである。 その結果、10万人、あるいはそれ以上とも言われる住民を焼き殺した。 その一方で重要な工場や交通手段は破壊されず、朝鮮戦争を「後方支援」することになる。 その朝鮮戦争でもルメイは大規模な空爆を実施、朝鮮の78都市と数千の村が破壊されている。 ルメイ自身の話では、3年間に人口の20%にあたる人を殺したという。
ルメイはそれだけでは飽き足らず、ソ連への先制核攻撃を夢想していた。 当初、核攻撃は爆撃機を使うしかなく、SAC(戦略空軍総司令部)が実行することになるが、 1948年から57年までSACの司令官だったのがルメイ。後に空軍参謀長になるが、この時期に起こったのがキューバ危機。 このとき、ルメイはジョン・F・ケネディ大統領に対し、すぐにソ連を核攻撃するべきだと詰め寄っている。
ソ連との平和共存を訴えたケネディ大統領は1963年11月に暗殺され、副大統領から昇格したリンドン・ジョンソンはベトナムへの本格的な軍事介入を始める。 ベトナム戦争で反米色が濃いと判断された地域の住民を虐殺する「フェニックス・プログラム」をCIAと特殊部隊が展開、 またラテン・アメリカでは軍事傀儡政権が「死の部隊」で住民を虐殺するのを支援している。 現在も北アフリカや中東で住民を殺し続け、ウクライナでも同じことを繰り返しているわけだ。
ところで、ドネツクの地下にはシェイル・ガスが眠っているようで、 昨年1月にはシェルがウクライナ政府(ビクトル・ヤヌコビッチ政権)と天然ガス掘削に関する契約を結んでいる。 ただ、シェイル・ガスの開発は環境破壊をともない、住民との摩擦は避けられないので、住民は少ない方が会社にとって良い。
キエフ軍による住民への攻撃によって、十数万人いたスラビャンスクの住民のうち約4分の3は避難、 その多くがロシアで難民生活を送っているようだ。 少なくとも結果として制圧作戦はシェルなどエネルギー資本にとっては歓迎すべき出来事だった。
アメリカがウクライナの体制を転覆させようとした理由にはネオコンの世界制覇プランのほか、 ドル防衛やエネルギー利権がある。昨年12月13日にビクトリア・ヌランド国務次官補は米国ウクライナ基金の大会で演説、 1991年からウクライナを支援するために50億ドルを投資したと発言している。 その際、彼女の背後にはシェブロンのマークが飾られていた。
そのシェブロンは昨年11月5日、ウクライナ西部で石油と天然ガスを50年にわたって開発することでウクライナ政府と合意している。 同社の総投資額は100億ドルになるとウクライナ政府は語っていた。
クーデター後、IMFは融資の条件に東部や南部の制圧を挙げていたが、 そうした要求をする背景にはエネルギー資本の利権が存在しているわけだ。 当然、エネルギー資本が儲かれば金融機関の利益にもつながる。
櫻井ジャーナル http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201407060000/