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ウクライナ東部では、軍が親ロシア派の武装集団への軍事作戦を続けるなか、戦闘に巻き込まれて死亡した21歳の女性看護師の | ウクライナ東部では、軍が親ロシア派の武装集団への軍事作戦を続けるなか、戦闘に巻き込まれて死亡した21歳の女性看護師の | ||
2014年5月7日 (水) 15:34時点における版
ウクライナ軍(欧米派)が、病院に向かう女性看護師を銃撃し殺害。
■巻き添えの看護師の葬儀
ウクライナ東部では、軍が親ロシア派の武装集団への軍事作戦を続けるなか、戦闘に巻き込まれて死亡した21歳の女性看護師の
葬儀が行われ、集まった人々は、暫定政権側への怒りをあらわにしていました。 ロイター通信が目撃者の話として伝えたところによりますと、看護師は今月3日、軍事作戦が行われているクラマトルスク近郊の
道路で病院に向かう途中、ウクライナ軍の装甲車から銃撃されて死亡したということです。 クラマトルスクでは、5日、中心部の広場で亡くなった看護師の葬儀が行われ、親族や友人らが花をささげて、最後の別れを告げました。 葬儀に参加した住民の1人は「まだ子どもだったのに無差別に撃たれて殺されたなんて、この国に正義は存在していない」と話し、 暫定政権に対する強い怒りを示していました。 ウクライナ軍と親ロシア派の衝突が激しさを増すなかで、一般市民の犠牲もでており、住民の間では不安が一層、広がっています。
■ウクライナ分裂の危機深まる、21歳看護師が親ロ派の「殉教者」に
[クラマトルスク(ウクライナ) 5日 ロイター] - 親ロシア派が行政庁舎などを占拠しているウクライナ東部クラマトルスクで3日、 21歳の看護師が銃弾を受けて死亡した。5日に行われた葬儀には、親ロ派の「殉教者」となったこの女性を追悼しようと数百人が集まった。
友人や家族らの話では、ウクライナ軍の装甲車列から発射されたとみられる大口径弾が背中に命中し、病院で死亡が確認された。
この女性は生前には親ロ派とウクライナ軍の衝突には特に関与していなかったが、 遺体が収められた棺は、親ロ派武装集団が占拠するクラマトルスク中心部の市庁舎前に運ばれた。
追悼には市民ら数百人が集まったが、その光景は首都キエフで2月末、ヤヌコビッチ大統領(当時)の退陣を求めたデモ隊に治安
部隊が発砲し、多くの遺体が広場に運ばれていたのを思い起こさせる。 この時は反政権派がキエフを掌握し、ヤヌコビッチ氏は政権を追われて国外に脱出した。
親ロシア派だったヤヌコビッチ政権が崩壊し、親欧州路線への回帰を掲げた暫定政権が誕生して約2カ月。 人口4500万人のウクライナは、暴力の連鎖で政治的解決の望みが薄れつつあり、内戦状態の様相を見せ始めている。
ウクライナ東部で「ドネツク人民共和国」の設立を宣言した親ロシア派勢力のリーダーとされるデニス・プシリン氏は、 「血が流れれば流れるほど、1つに結ばれたウクライナの可能性は低くなる」と警告した。
ドネツク州では親ロ派が、同州独立の是非を問う住民投票を5月11日に実施するとしているが、 暫定政権は投票の結果を認めないとみられる。
死亡した女性看護師の葬儀では、参列者を見つめる親ロ派メンバーの1人が「われわれは絶対に許さない。(ウクライナ)南東部 は今回のことを100年は忘れない」と語った。