「置き碁・指導碁について」の版間の差分
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小ゲイマ受けで隅を地にすることができれば最小効率で置石一子分(=13目)分の地が確定するので、ハンデをそのまま現金化できたことになります。封鎖されずに中央に出ることができればそれは利息ということになります。<br> | 小ゲイマ受けで隅を地にすることができれば最小効率で置石一子分(=13目)分の地が確定するので、ハンデをそのまま現金化できたことになります。封鎖されずに中央に出ることができればそれは利息ということになります。<br> | ||
仮に四隅をすべて小ゲイマ受けから地にすれば52目となり、これを白番が勢力で追いついていくのは至難の業です(棋力が互角で、寄せきって終局した場合にはだいたい30~60目前後の比べ合いになっていることに注意。)。逆に白に三々入りされて隅を地にされ、外勢を消されたらハンデはなくなってしまいます。<br> | |||
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プロだって最初の一隅は小ゲイマ受けという棋譜が山ほどあるのは「並べて学ぶ」棋譜集を見ればわかると思います。小ゲイマ受けを誹られて恥じるところは一つもありません。上手の誹りは盤外戦と思っとくのがよいです。<br> | プロだって最初の一隅は小ゲイマ受けという棋譜が山ほどあるのは「並べて学ぶ」棋譜集を見ればわかると思います。小ゲイマ受けを誹られて恥じるところは一つもありません。上手の誹りは盤外戦と思っとくのがよいです。<br> | ||
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置き碁と棋譜並べについて話をもどせば、プロの棋譜に小ゲイマ受け連発置碁はないので、置碁対策を目的とした棋譜並べはありえません。互先の棋譜から折り合いをつけて並べるということになります。<br> | 置き碁と棋譜並べについて話をもどせば、プロの棋譜に小ゲイマ受け連発置碁はないので、置碁対策を目的とした棋譜並べはありえません。互先の棋譜から折り合いをつけて並べるということになります。<br> | ||
二子局、三子局について参考となる棋譜として、<br> | |||
・二子局:「並べて学ぶ布石とヨセ」の第二集 ”ミニ中国流”(解説は「基本布石事典 上」P.100~127)<br> | ・二子局:「並べて学ぶ布石とヨセ」の第二集 ”ミニ中国流”(解説は「基本布石事典 上」P.100~127)<br> | ||
・三子局:「並べて学ぶ布石とヨセ」の第一集 ”タスキ星” (解説は「基本布石事典 下」P.130~139)<br> | ・三子局:「並べて学ぶ布石とヨセ」の第一集 ”タスキ星” (解説は「基本布石事典 下」P.130~139)<br> | ||
の、各々三局、計六局を挙げておきます。<br> | |||
二子局・三子局のために専門書がほしい、という方には「置碁のバイブル 下」(東京創元社、 梁宰豪(ヤン・ジェホ))がよいかと思います。置碁としての解説は当然こちらのほうが詳しいです。<br> | 二子局・三子局のために専門書がほしい、という方には「置碁のバイブル 下」(東京創元社、 梁宰豪(ヤン・ジェホ))がよいかと思います。置碁としての解説は当然こちらのほうが詳しいです。<br> |