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脱線して、置き碁について。置碁については「この世から置き碁をなくそう 上」(絶版)、「天下四目 上」といった星にコゲイマ受けの解説が詳しい棋書で研究するのがいいと思います。<br> | |||
KGSの置碁棋譜を見る限り一間受けとコゲイマ受けだと、黒番勝率に明確な差異があり、一間受けは下手不利だからです。一間受けを選ぶと置碁定石や三々打込み対策など前提知識が急激に増えるからだと思います。<br> | |||
コゲイマ受けで隅を地にすることができれば最小効率で置石一子分(=13目)分の地が確定するので、ハンデをそのまま現金化できたことになります。封鎖されずに中央に出ることができればそれはそのまま利得となります。<br> | |||
仮に四隅をすべてコゲイマ受けから地にすれば52目となり、これを勢力で追いついていくのは至難の業です(棋力が互角で、寄せきって終局した場合にはだいたい60目前後の比べ合いになっていることに注意。)。逆に白に三々入りされて隅を地にされ、外勢を消されたらハンデはなくなってしまいます。<br> | |||
さらに脱線しますが、置碁の一つに指導碁があります。プロ棋士に伺ったところでは、指導碁では同時対局数が増えてもプロ側の打ち方が変わる(内容に差が出る)ことはないのだそうです。おそらく置石の数(=段位)によって打ち方がパターン化されている(=指導・確認のポイントが決まっている)のだと思います。<br> | |||
また、プロとの対局を「楽しむ」には初段程度の棋力が必要とのことでした。級位の場合は勉強の側面が強くなってしまうそうです。でも級位者も大歓迎と言われていました。「楽しむ」が何を指すのかはよくわかりませんが、「私が初段と認めたら、星目で気持ちよく勝たせてあげるよ、そのためにはこのパターンは解けるようになってね。」ということかもしれません。<br> | |||
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