「収録した棋士・棋譜について」の版間の差分

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=棋士とシステム布石の関係=
=棋士とシステム布石の関係=
 棋士ごとに序盤にどんな特徴があるのか、という疑問は誰しも持ったことがあるのではないかと思います。ここでは「並べて学ぶ布石とヨセ」で取り上げた布石8型について各棋士が黒番の時に何局打っているのかを調べました。布石と棋士の関係がわかると棋譜並べの方針も立てやすくなると思います。なお、基データは[Baduk Pro Game Score]の2015/9のデータを用いています。Kombiloで検索するときは布石で絞り込んだ後、"Game Info"タグの"Black"欄に[名前検索キー]のアルファベット(大文字・小文字を区別、半角小文字に注意)を入れて右下の検索ボタンで検索してください。<br>
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!  !! 名前検索キー !! 黒番収録数 !! 二連星 !! タスキ星 !! 星とケイマジマリ !! ミニ中国流 !! 中国流 !! 小林流 !! 三連星 !! 小目平行 !! 頻出布石合計 !! 棋士タイプ
!  !! 名前検索キー !! 黒番収録数 !! 二連星 !! タスキ星 !! 星とケイマジマリ !! ミニ中国流 !! 中国流 !! 小林流 !! 三連星 !! 小目平行 !! システム布石合計 !! システム布石出現率 !! 棋士タイプ
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! 布石とヨセ !! 囲碁に強くなる本 || 菊池康郎 || 1980/01 || 金園社
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! 基本布石事典 !! 新版 基本定石事典 <下巻> 星・目外し・高目・三々の部 || 高尾紳路 || 2010/02 || 日本棋院
! 曹薫鉉 !! Cho Hun || 715 || 43 || 3 || 12 || {{Tempcolor|red|36}} || 0 || 20 || 0 || 16 || 130 || 18.2% || 定石型
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! 他布石書 !! 新版 基本定石事典 <上巻> 小目の部 || 高尾紳路 || 2010/02 || 日本棋院
! 小林光一 !! Kobayashi K || 635 || 17 || 0 || 66 || 17 || 41 || {{Tempcolor|red|51}} || 1 || 55 || 248 || {{Tempcolor|blue|39.1%}} || システム布石型
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! 曹薫鉉 !! Cho Hun || 石田芳夫 || 2007/01 || 日本放送協会
! 李昌鎬 !! Lee Chan || 573 || 0 || 0 || {{Tempcolor|red|91}} || 30 || 35 || 4 || 10 || 11 || 181 || 31.6% || 定石型 
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! 小林光一 !! Kobayashi K || 依田紀基 || 2008/08 || 日本棋院
! 依田紀基 !! Yoda || 538 || 12 || 5 || 61 || 3 || 51 || 6 || 17 || 42 || 197 || {{Tempcolor|blue|36.6%}} || システム布石型 
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! 李昌鎬 !! Lee Chan || 依田紀基 || 2008/08 || 日本棋院
! 加藤正夫 !! Kato Ma || 591 || 7 || 2 || 53 || 2 || 29 || 1 || 28 || 28 || 150 || 25.4% || 定石型 
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! 依田紀基 !! Yoda || 韓国棋院 || 2005/04 || 棋苑図書
! 徐奉洙 !! Seo P / Seo B || 504 || 18 || 1 || 66 || 15 || 8 || 11 || 8 || 31 || 158 || 31.3% || 定石型 
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! 加藤正夫 !! Kato Ma || 小林覚 || 1998/08 || 棋苑図書
! 林海峰 !! Rin Kai || 721 || 7 || 0 || 38 || 22 || 65 || 14 || 34 || {{Tempcolor|red|66}} || 246 || 34.1% || 定石型 
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! 徐奉洙 !! Seo P / Seo B || 張栩 || 2014/08 || 日本棋院
! 兪斌 !! Yu B || 352 || 6 || 2 || 58 || 20 || 3 || 21 || 17 || 4 || 131 || {{Tempcolor|blue|37.2%}} || システム布石型 
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! 林海峰 !! Rin Kai || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! 高尾紳路 !! Takao || 313 || 3 || 0 || 41 || 7 || 37 || 4 || 7 || 15 || 114 || {{Tempcolor|blue|36.4%}} || システム布石型 
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! 兪斌 !! Yu B || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! 馬暁春 !! Ma Xia || 418 || 7 || 0 || 60 || 16 || 13 || 5 || 3 || 10 || 114 || 27.3% || 定石型 
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! 高尾紳路 !! Takao || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! 武宮正樹 !! Takemiya M || 543 || {{Tempcolor|red|100}} || 9 || 0 || 1 || 15 || 1 || {{Tempcolor|red|253}} || 0 || 379 || {{Tempcolor|blue|69.8%}} || システム布石型 
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! 馬暁春 !! Ma Xia || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! 聶衛平 !! Nie || 325 || 14 || 4 || 9 || 3 || 32 || 9 || 15 || 19 || 105 || 32.3% || 定石型 
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! 武宮正樹 !! Takemiya M || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! 趙治勲 !! Cho Chi || 1,002  || 40 || 4 || 36 || 10 || {{Tempcolor|red|85}} || 27 || 47 || 78 || 327 || 32.6% || 定石型 
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! 聶衛平 !! Nie || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! Top棋士合計 !!   || 7,230 || 274 || 30 || 591 || 182 || 414 || 174 || 440 || 375 || 2,480 || {{Tempcolor|green|34.3%}} ||  
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! 趙治勲 !! Cho Chi || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! 全対局数 !!   || 51,908 || 1,108 || 198 || 4,247 || 960 || 2,737 || 681 || 1,316 || 1,995 || 13,242 || 25.5% ||  
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! Top棋士合計 !! 辺の戦い辞典 || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! Top棋士出現率 !! || 13.9% || {{Tempcolor|blue|24.7%}} || 15.2% || 13.9% || {{Tempcolor|blue|19.0%}} || 15.1% || {{Tempcolor|blue|25.6%}} || {{Tempcolor|blue|33.4%}} || {{Tempcolor|blue|18.8%}} || {{Tempcolor|green|18.7%}} || ||
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! 全体局数 !! 辺の戦い辞典 || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
! Top棋士学習効率 !! || || あり || 懸念 || 懸念 || あり || 懸念 || あり || あり || あり || || ||
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! Top棋士出現率 !! 辺の戦い辞典 || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
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! 棋士平均出現率 !! 辺の戦い辞典 || 韓国棋院 || 2005/08 || 棋苑図書
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! Top棋士学習効果11 !! 基礎からのヨセと計算 || 石田芳夫 || 2013/09 || マイナビ
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[表注釈]
*トップ棋士におけるシステム布石出現率の平均値は{{Tempcolor|green|34.3%}}。これを上回る棋士は「棋士タイプ」を「システム布石型」、下回る棋士は「定石型」とタイプ分けした<br>
*システム布石8型についてトップ棋士における出現率(Top棋士出現率)の平均値は{{Tempcolor|green|18.7%}}。これを上回る布石はトップ棋士がよく打つ布石ということになるので、「Top棋士学習効率」を「あり」とした。下回るシステム布石はトップ棋士以外の棋士がよく打つ布石となるので学習効率(網羅性など)の観点から「懸念」とした<br>
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[システム布石]
*タスキ星を解説している布石書は「基本布石事典 下」だけ。かつトップ棋士対局事例も少ない。<br>
*小目平行、二連星を解説している布石書も「基本布石事典 下」だけだが、トップ棋士の対局例は多い。<br>
*中国流、星とケイマジマリはトップ棋士の対局例は多いものの、トップ棋士以外の対局も非常に多く、棋譜をトップ棋士限定にすると網羅性に懸念が出てくる。解説書はいくつか出版されている。<br>
*三連星は武宮正樹、小林流は小林光一の棋譜が多く、棋士を限定することで効率よく学習を進めることが可能。解説書も複数出版されている。<br>
*ミニ中国流はトップ棋士の出現率は平均以上。解説書も出版されている。<br>
*布石書については「基本布石事典」があればまずは十分ではないかと思いますが、それ以外にもいろいろ出版されていますので、ご自分に合ったものをお探しください。
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[棋士]
*曹薫鉉は定石型の棋士であるがシステム布石では二連星とミニ中国流を用いている<br>
*小林光一は星とケイマジマリ・小林流・小目平行を使い分けている<br>
*李昌鎬は定石型の棋士であるがシステム布石では星とケイマジマリを用いている<br>
*依田紀基は中国流と星とコゲイマを使い分けている<br>
*加藤正夫は定石型の棋士だが、システム布石では星とコゲイマをメインに据えて、三連星、中国流、小目平行を併用している<br>
*徐奉洙は定石型の棋士だが、システム布石では星とケイマジマリを用いている<br>
*林海峰は定石型の棋士だが、システム布石は中国流と小目平行を使い分けている<br>
*兪斌は星とコゲイマジマリをメインに据えて三連星、ミニ中国流、小林流を併用している<br>
*高尾伸路は中国流と星とコゲイマジマリを使い分けている<br>
*馬暁春は定石型の棋士だが、システム布石では星とコゲイマを用いている<br>
*武宮正樹は三連星スペシャリストである<br>
*聶衛平は定石型の棋士だが、システム布石では中国流を用いている<br>
*趙治勲は定石型の棋士だが、システム布石では中国流と小目平行を用いている<br>
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=参考文献=
=参考文献=
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