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その後は復活し、プロの対局を調べても2006年以降は第一集~第三集の三定石の中でファーストチョイスの地位を占めています。 | その後は復活し、プロの対局を調べても2006年以降は第一集~第三集の三定石の中でファーストチョイスの地位を占めています。 | ||
1990年代後半は星定石全盛であったこと、2002年のコミ6目半への改定、それ以降は俗に”せちがらい”、”なんでもあり”と言われるような対局が増えたことなどが関係しているのでしょう。当時30歳の中野が大御所の小林光一(地にからい棋風で「ドライ」と言われていました。アサヒスーパードライが発売されたばかりの頃のことです。今の”せちがらい”はここから始まったのかもしれません。小林光一のスタイルはその後も弟子の張栩、河野臨へと引き継がれます。)を相手に十段戦決勝の場で最初の一隅をこの定石で始めたというところには、この定石の新しい解釈があったのだと思います。<br> | 1990年代後半は星定石全盛であったこと、2002年のコミ6目半への改定、それ以降は俗に”せちがらい”、”なんでもあり”と言われるような対局が増えたことなどが関係しているのでしょう。当時30歳の中野が大御所の小林光一(地にからい棋風で「ドライ」と言われていました。アサヒスーパードライが発売されたばかりの頃のことです。今の”せちがらい”はここから始まったのかもしれません。小林光一のスタイルはその後も弟子の張栩、河野臨へと引き継がれます。)を相手に十段戦決勝の場で最初の一隅をこの定石で始めたというところには、この定石の新しい解釈があったのだと思います。<br> | ||
あまりにも堅いためか定石本での記述は少な目で、それがゆえにたいしたことない定石と思われてしまうかもしれません。しかしながら「並べて学ぶ定石とヨセ」でも第二集に掲載しているようにアマチュアにおいても出現頻度は高く、習熟優先順位の高い定石だと思います。<br> | |||
アマチュアの対局では黒から❶、白から①の2つのパターンが抽出できました。<br> | アマチュアの対局では黒から❶、白から①の2つのパターンが抽出できました。<br> | ||
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