並べて学ぶ小目定石の周辺

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囲碁・オセロ板http://tamae.2ch.net/gamestones/

○●置碁必勝法検討スレ●○
http://tamae.2ch.net/test/read.cgi/gamestones/1396574063
置碁のスレが無かったので建てました

もともと置碁の攻略法を検討しているうちに初心者向けの棋譜並べに使える棋譜集めとなり、
棋譜でーたべーすへの各対局URLをまとめたらこうなりました。
Internet Explorer 11では表示が崩れることが報告されています。 Google Chrome, firefoxでは正常に表示されます。


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関連項目

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一間高ガカリ・下ツケ カケツギ』(一つ下)
一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 低く開く』(一つ下)
一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 高く開く』(一つ下)
小ゲイマガカリ・コスミ 三間ビラキ』(一つ下)
大ゲイマガカリ・コスミ 二間ビラキ』(一つ下)

第一集『一間高ガカリ・下ツケ カケツギ』

一間高ガカリ・下ツケ カケツギ』(二型9局)

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 この型は多くの書籍で変化を扱っています。
 この型も含めた第一集~第三集の三定石の誕生は本因坊位が世襲制から実力制に切り替わったことと無関係ではないでしょう。
 新潮文庫版の「名人」(川端康成)には本因坊秀哉の引退碁の棋譜が巻末に掲載されています。

[「名人」新潮社、川端康成)]
http://www.shinchosha.co.jp/book/100119/

[「名人」(小説) Wikipedia ]
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E4%BA%BA_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

 この対局では右上隅にこの定石とよく似た進行が出てきますが、それは「基本定石事典」(高尾版)P.309では「基本定石に準ずる定石」となっています。複雑で時間をかけて検討した着手の応酬で作られた形とわかります。世襲制で公式対局が限られていたからここまで考察が進んだといってよいのではないでしょうか。

 その後の実力制本因坊位によって、コミ4目半・7番勝負・一局2日制・毎年開催・全棋士出場予選会など、新聞連載に向いたルール整備が進み、それに合致した定石として簡明な手順・スピード重視の展開力が求められこれらの定石が採用されるようになったのではないかと思います。結果として位を重視した一間高ガカリや簡単に打って他に回るという「新布石」の考え方になったのではないでしょうか。この型も木谷実と呉清源の対局が初出となります(「Baduk Pro Game Scores」と「棋譜でーたべーす」の両方で確認できる初出(以降同様))

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次の一手:黒33
  • 1958-10-13 第2回 日本最強者戦 リーグ 白 呉清源 黒 木谷実 B+2

参考:「基本布石事典」下巻・第2章・第12型・参考譜(1) P.248


 この定石は俗に「手筋の宝庫」とされていて、現在は級位者向けの定石本でも必ず詳細な変化が取り上げられています。
 その後、日本におけるプロの対局では以下の2局の間(1999年~2000年)に短い断絶があります。
 (この断絶についての省察は次節「第二集」で取り上げます。)

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次の一手:黒25
  • 1999-08-26 第32回 早碁 選手権 白 高尾紳路 黒 山下敬吾 W+R

参考:「基本布石事典」下巻・第1章・第4型・1図 P.44

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次の一手:白12
  • 2000-04-24 第 9回 竜星戦    白 趙治勲   黒 小林覚 W+0.5

参考:「基本布石事典」下巻・第2章・第24型・P.342

 その後も打ち継がれていますが、この前後で出現頻度は第二集の型と逆転しています。目先で一路広げることもできるがその後いろいろ狙われる可能性もある定石という評価になったのでしょうか。

 アマチュアの対局では黒から❶、❷の2つのパターンが抽出できました。
 実はもう一つ、白から(Q,08)という着手があるのですが、これについてはプロの棋譜からから頻出型で終局しているものが出てきませんでした。これについては「第二集」での着手を参考にしていただければ幸いです。

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「基本定石事典」上巻・第二部・ 3・3図 P.304
「はじめての基本定石」第二章・ 2・1図 P.144
「辺の戦い辞典」第2章 第9型 P.142
「中盤の花形戦法」第1章・テーマ4 P.26
「基本定石の周辺」第2章・テーマ2 P.123

一間高ガカリ・下ツケ カケツギ』(二型9局)

第二集『一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 低く開く』

一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 低く開く』(二型8局)

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 この形は第一集~第三集の三型のうち、もっとも堅い形とされています。
 初出は以下です。

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次の一手:白18
  • 1942-07-1 大手合 春期、白 木谷実 黒 篠原正美 W+5

 1990年代後半に一度出現頻度が減少しました。特に以下の対局の間にあたる一年半間は全く棋譜がなく、一度絶滅したようにも見えます。

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次の一手:白26
  • 1998-08-27 第23回 棋聖戦 白 工藤紀夫 黒 小林光一 B+R

参考:「基本布石事典」下巻・第1章・第4型・P.44

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次の一手:白14
  • 2000-03-09 第38回 十段戦 決勝 白 小林光一 黒 中野寛也 W+6.5

 その後は復活し、プロの対局を調べても2006年以降は第一集~第三集の三定石の中でファーストチョイスの地位を占めています。  1990年代後半は星定石全盛であったこと、2002年のコミ6目半への改定、それ以降は俗に”せちがらい”、”なんでもあり”と言われるような対局が増えたことなどが関係しているのでしょう。当時30歳の中野がすでに棋聖八連覇を成し遂げていた大御所、小林光一を相手に十段戦決勝の場で最初の一隅をこの定石で始めたというところには、この定石について新しい解釈があったのだと思います。
 あまりにも堅いためか定石本での記述は少な目で、それがゆえにたいしたことない定石と思われてしまうかもしれません。しかしながら「並べて学ぶ定石とヨセ」でも第二集に掲載しているようにアマチュアにおいても出現頻度は高く、習熟優先順位の高い定石だと思います。
 アマチュアの対局では黒から❶、白から①の2つのパターンが抽出できました。

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「基本定石事典」上巻・第二部・ 3・36図 P.313
「はじめての基本定石」第二章・ 1・ 1図 P.140
「辺の戦い辞典」第2章 第6型 P.129

一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 低く開く』(二型8局)

第三集『一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 高く開く』

一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 高く開く』(七型18局)

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 棋譜でーたべーす、Baduk Pro Game Scoreの両方で確認できる初出は以下ですが、Baduk Pro Game Scoreにはこれより古い棋譜もあります。

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次の一手:白12
  • 1954-04-28 第9回 本因坊戦 リーグ 杉内雅男 島村俊宏 W+


 同系列にあたる三定石の中ではもっとも断絶期間が短い定石です。たかだか半年。

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次の一手:白12
  • 1999-07-22 第32回 早碁 選手権  白 玉城忍  黒 今村俊也 B+R
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次の一手:白12
  • 2000-01-20 第55回 本因坊戦リーグ 白 趙治勲  黒 王立誠 W+R

 この定石については「基本布石事典」(依田)P.17で「策のある手」となっています。策のあるが故に他二型に比べ消長が激しくなかったのでしょうか。逆にいえば、策がハマる時にしか出てこない定石です。
 アマチュアの対局では黒から❶~❹、白から①~③の7つのパターンが抽出できました。

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08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼①┼┨

「基本定石事典」上巻・第二部・ 3・39図 P.313
「辺の戦い辞典」第2章 第13型 P.165
「中盤の花形戦法」第1章・テーマ1 P.8
「基本定石の周辺」第2章・テーマ1 P.113

一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 高く開く』(七型18局)

第四集『小ゲイマガカリ・コスミ 三間ビラキ』

小ゲイマガカリ・コスミ 三間ビラキ』(六型14局)

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 初出は1669年07月29日

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次の一手:白14。
定石成立手順は2010年代と比較すると前後しています。
  • 安井知哲 本因坊道策 1669-07-29 W+4

 ときは徳川幕府四代将軍家綱の時代のこと。

 道策は棋聖とされる人であり、ただ力任せに闘いあう囲碁を、全局の調和と合理を重視する囲碁へと変革させた人です。太平の世になったことで碁も闘いから調和へと変わったのでしょうか。

 これは秀策コスミ定石ですから、本因坊秀策による対局例も挙げておきます。

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次の一手:白46。
これも定石成立手順は前後しています。
  • 御城碁第468局1849御城碁第468局1849 本因坊秀策 安井算知 1849-11-17 B+11

(これ以前にも安田秀策時代にこの定石を用いた対局があります。)

 小目にケイマガカリという手順は、逆に小目にケイマジマリされたときに

  • 隅がほぼ確実に地になる
  • 辺への影響力が強い
  • 結果として隅・辺両方が地になる可能性がある

 というデメリットがあり、これを封じるために相手の一番打ちたいところに打つ、という発想です。三線のカカリなのでかかった方も地になりやすい傾向があります。


 この定石は江戸期~第二次世界大戦以前はまとまった対局例がありますが、戦後は出現頻度が減ります。戦前の対局例を一つ。真珠湾攻撃が1941年12月ですからこれは太平洋戦争直前の対局事例となります。

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次の一手:黒19。
ようやく2010年代の定石手順通りとなります。
  • 大手合 秋期 篠原正美 本因坊秀格(高川秀格) 1941-11-12 B+4

 コミの導入と共にいったん出現頻度が減った定石ですが、2000年ころから韓国・中国で再び打たれるようになり、2002年~2005年にブームを迎えます。

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次の一手:白8。
これなら2010年代の布石理論と同じ序盤進行と言えます。
  • 第3回 日本-中国 阿含桐山杯 winners'Match 趙善津 劉菁 2002-01-11 B+R

 それ以降も若干頻度は減るものの日中韓合わせて月に2,3局は出現し続けています。2002年に日中韓のコミが6目半に統一されたことで評価が変わった定石であることは間違いありません。コミ4目半が定石にスピード、展開力を求めた碁であったならば、コミ6目半の碁は定石に堅実さ、耐久力を求めているのかもしれません。

 アマチュアの対局では黒から❶~❹、白から①~②の6つのパターンが抽出できました。

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02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼②┼┨
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04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼❹┼╋●┼┨
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「基本定石事典」上巻・第一部・ 1・12図 P. 19
「はじめての基本定石」第2章・14 P.214
「辺の戦い辞典」第1章・第9型 P. 90
「中盤の花形戦法」第2章・テーマ6 P. 70、76、175

小ゲイマガカリ・コスミ 三間ビラキ』(六型14局)

第五集『大ゲイマガカリ・コスミ 二間ビラキ』

大ゲイマガカリ・コスミ 二間ビラキ』(四型10局)

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 初出は1803年。享和3年のこととなります。享和と言われてもピンと来ないかもしれませんが、寛政→享和→文化→文政と書き並べるとすこしは思い出すことがあるかもしれません。
寛政期は松平定信による緊縮財政・風紀取締強化が取られた時代です。背景には天明の大飢饉があって、農業中心の経済で武士階級を支えるのが難しくなったことがあります。

文化・文政期は化政文化という言葉で代表される、町人の文化的な発展があった時代です。「東海道中膝栗毛」とかもこの時期。経済の主力はもう士農工商の商に移ってしまいます。

享和というのはその間に挟まる時代の転換期であったのです。
元丈は十一世本因坊。囲碁四哲(名人に続く準名人の中でも特に強い4人)とされています。Wikipediaでは攻めの棋風の強い棋士とされています。

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次の一手:白22

Black: 山本源吉 1p
White: 本因坊元丈 1p
Date: 20 May 1803
Result: B+R

この定石が打たれるシーンは上図に代表される厚みに対して押し付けようとする白のコスミに対して堅く開く二間ビラキです。このシチュエーションはこの先も変わりません。

出現頻度が増えてくるのは1950年代からです。
下の図では黒は「トーチカ」作戦をとっています。「トーチカ」は昭和の前半によく打たれた布石です。目外しからの一間トビというのが今では珍しい形です。 そのまま上辺をほっておくわけにはいかないので、白は大ゲイマにカカリ、左右に分断を選びました。

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次の一手:黒11

Black: Hasegawa Akira 7p
White: Kitani Minoru 8p
Date: 20 September 1950
Result: W+5.5

2006年1月まではかなり高頻度で打たれていましたが、その後は頻度が落ちます。 減ったといっても月に10局は出現していますから、今でも基本定石の一つです。

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次の一手:白10

Black: Park Shiun 6p
White: Koyama Terumi 5p
Date: 17 January 2006
Result: B+4.5

小林流対策の一つでもあります。

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次の一手:黒11

Black: Hikosaka Naoto 9d
White: Takao Shinji Tengen
Date: 28 May 2015
Result: W+1.5

KGSの対局からは黒から2つ、白から2つの合計4つのパターンが抽出できました。

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04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼❷┼┼┼╋●┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼②┼┼┼┼┨
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「基本定石事典」上巻・第三部・ 1・1図 P.468
  「中盤の花形戦法」第3章・テーマ1・1図 P. 87
「基本定石の周辺」第3章・テーマ3・7図 P.185

大ゲイマガカリ・コスミ 二間ビラキ』(四型10局)

『並べて学ぶ小目定石の周辺』 について

 『並べて学ぶ小目定石の周辺』に出てくる定石・棋譜は以下の手順で調べました

・『もっと並べて学ぶ定石とヨセ』第一集に出てくる定石9型のうち小目の5型についてその周辺着手を調査
・KGS 6,7Dの棋譜(約17万局)から周囲一間分の出現頻度を検索
・100回以上出現する着手について、その後の進行も調査
・プロ棋譜(約6万局)から該当着手についてプロとして頻度の高い出現パターンを検索
・該当パターンが出現するプロ棋譜を検索。その中から終局している棋譜を抽出
・複数ある場合はなるべく1990年代近辺の棋譜を選ぶ
・できれば各型2局くらい掲載する

 頻出基本定石の定石後の狙いについて、プロに聞いたらこんな手筋を教えてくれた、という感じを狙っています。
 しかしながら、プロ棋士は定石型を定石どおりに打ちませんし、打ったら終局せずに中押しになってしまう対局がほとんどです。ここでは終局を優先して棋譜を掲載し、必ずしもアマの最頻出パターンにこだわらないことにしました。また、「定石とヨセ」や「布石とヨセ」のような出現頻度に比例した定型抽出にもなっていません。アマの頻出定石型についてはそのつど書籍の該当ページを示すなどで補っています。
 章題、すなわち定石の名前は「基本定石事典」の命名に揃えました。また、下記の【参考文献】を調べて、該当する図が出てくるページをまとめました。定石書のウリはプロによる結果図の評価・コメントにあると思いますので、そのくだりは引用しないようにしています。代わりに雑文を少し入れました。私自身さして強くもなく、また詳しくもないので、その程度の文章と思ってください。

 Baduk Pro Game Scoreを使って出現頻度や関連する対局なども調べて書きましたが、それ以上の検証手段は持ち合わせていません。初出や出現頻度の変遷などの正確な記録はプロによる書籍などを正としてください。

 以下5冊の定石書に記載のある型については、その説明分量を調べて表にまとめました。各々対象読者層・編集方針が異なり、どれも工夫をこらした書籍です。単に説明分量が多いからと言ってあなたの知りたいことが書いてあるとは限りません。自分の棋力にあった書籍を探す目安となれば幸いです。日本棋院、棋苑図書の末永く読まれる良書を世に出す姿勢にはいつもありがたいと思っています。

【参考文献(解説のやさしい順)】

No. 書名 著者・編者 出版社 初版年月日
1 基本定石事典 上・下 高尾伸路 日本棋院 2010年 02月 20日
2 はじめての基本定石 小林覚 棋苑図書 平成10年 01月 10日
3 辺の戦い辞典 韓国棋院 棋苑図書 平成17年 08月 10日
4 中盤の花形戦法 運用、撃退マニュアル 加藤充志 日本棋院 2009年 05月 01日
5 基本定石の周辺 安斎伸彰 日本棋院 2016年 02月 10日
  • 平成10年=1998年、平成17年=2005年
  • 「中盤の花形戦法 運用、撃退マニュアル」は「中盤の花形戦法」と略記

 このほかにも、ワンポイントで使える書籍については書名と出版社などを記載しています。

関連項目

おすすめの棋譜並べとやり方(囲碁)』(一つ上に移動)

囲碁・オセロ板』(トップページ)

はじめて棋譜並べに取り組まれる方へ』(同レベル)
置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ定石とヨセ』(同レベル)
置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ布石とヨセ』(同レベル)
置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ三々打込とヨセ』(同レベル)
置碁必勝法検討スレ/もっと並べて学ぶ定石とヨセ』(同レベル)
収録した棋士・棋譜について』(同レベル)

一間高ガカリ・下ツケ カケツギ』(一つ下)
一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 低く開く』(一つ下)
一間高ガカリ・下ツケ 堅ツギ 高く開く』(一つ下)
小ゲイマガカリ・コスミ 三間ビラキ』(一つ下)
大ゲイマガカリ・コスミ 二間ビラキ』(一つ下)