収録した棋士・棋譜について

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頻出棋士一覧

「並べて学ぶ」シリーズで取り上げた棋譜は全部で137局。 対戦者は164名となります。 このうち4局以上に出てくる棋士は13人いました。これらの棋士は

 ・強い(記録に残る対局を数多く打っている)
 ・アマが知っている定石・布石も打つ
 ・終局まで打つこともある

 といった共通の特徴を持つことになります。
 もしかするとこのような棋士は「棋譜並べにおすすめの棋士」と言えるのかもしれません。
 以下の表でこれら13人の棋士を一覧表にしました。掲載棋譜の対局時期も西暦で示しています。

No. 掲載棋譜数 棋士名 西暦 総対局数 含有率
1 8 曹薫鉉 1988-2009 645 1.2%
2 7 小林光一 1982-2011 672 1.0%
3 7 李昌鎬 1993-2005 426 1.6%
4 6 依田紀基 1993-2009 476 1.3%
5 5 加藤正夫 1981-1997 338 1.5%
6 5 徐奉洙 1988-2001 330 1.5%
7 5 林海峰 1989-1995 211 2.4%
8 5 兪斌 1989-2000 167 3.0%
9 4 高尾紳路 1999-2008 161 2.5%
10 4 馬暁春 1989-2001 273 1.5%
11 4 武宮正樹 1980-1997 295 1.4%
12 4 聶衛平 1989-2002 194 2.1%
13 4 趙治勲 1980-1986 128 3.1%

※1 総対局数は"棋譜でーたべーす"で当該年の間で終局まで打っている対局数
    例:PB&PW:"曹薫鉉", DATE:"1988-00-00"~"2009-12-31", RE:"." => 645
※2 含有率=掲載棋譜数/総対局数
    例:8/645=1.2%


 結果からするとオールドネーム中心となりました。日本7人、中国3人、韓国3人。(林海峰と趙治勲は日本扱い)1980年~2011年の対局となります。
 棋士としての活動期間はいずれの方もこれより長いですし、2015年現在でも現役の方がほとんどです。そのへんはお間違えないように。

棋士紹介

 以下にWikipediaでの各棋士の紹介HPをリンクしておきました。人によっては打碁集の情報もありますので、ご参考になれば幸いです。

曹薫鉉 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E8%96%AB%E9%89%89
小林光一:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E5%85%89%E4%B8%80
李昌鎬 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E6%98%8C%E9%8E%AC
依田紀基:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BE%9D%E7%94%B0%E7%B4%80%E5%9F%BA
加藤正夫:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%AD%A3%E5%A4%AB
徐奉洙 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%90%E5%A5%89%E6%B4%99
林海峰 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E6%B5%B7%E5%B3%B0
兪斌  :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AA%E6%96%8C
高尾紳路:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B0%BE%E7%B4%B3%E8%B7%AF
馬暁春 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E6%9A%81%E6%98%A5
武宮正樹:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E5%AE%AE%E6%AD%A3%E6%A8%B9
聶衛平 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B6%E8%A1%9B%E5%B9%B3
趙治勲 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%99%E6%B2%BB%E5%8B%B2

棋士とシステム布石の関係

 棋士ごとに序盤にどんな特徴があるのか、という疑問は誰しも持ったことがあるのではないかと思います。ここでは「並べて学ぶ布石とヨセ」で取り上げた布石8型について各棋士が黒番の時に何局打っているのかを調べました。布石と棋士の関係がわかると棋譜並べの方針も立てやすくなると思います。なお、基データは[Baduk Pro Game Score]の2015/9のデータを用いています。Kombiloで検索するときは布石で絞り込んだ後、"Game Info"タグの"Black"欄に[名前検索キー]のアルファベット(大文字・小文字を区別、半角小文字に注意)を入れて右下の検索ボタンで検索してください。

名前検索キー 黒番収録数 二連星 タスキ星 星とケイマジマリ ミニ中国流 中国流 小林流 三連星 小目平行 システム布石合計 システム布石出現率 棋士タイプ
曹薫鉉 Cho Hun 715 43 3 12 36 0 20 0 16 130 18.2% 定石型
小林光一 Kobayashi K 635 17 0 66 17 41 51 1 55 248 39.1% システム布石型
李昌鎬 Lee Chan 573 0 0 91 30 35 4 10 11 181 31.6% 定石型
依田紀基 Yoda 538 12 5 61 3 51 6 17 42 197 36.6% システム布石型
加藤正夫 Kato Ma 591 7 2 53 2 29 1 28 28 150 25.4% 定石型
徐奉洙 Seo P / Seo B 504 18 1 66 15 8 11 8 31 158 31.3% 定石型
林海峰 Rin Kai 721 7 0 38 22 65 14 34 66 246 34.1% 定石型
兪斌 Yu B 352 6 2 58 20 3 21 17 4 131 37.2% システム布石型
高尾紳路 Takao 313 3 0 41 7 37 4 7 15 114 36.4% システム布石型
馬暁春 Ma Xia 418 7 0 60 16 13 5 3 10 114 27.3% 定石型
武宮正樹 Takemiya M 543 100 9 0 1 15 1 253 0 379 69.8% システム布石型
聶衛平 Nie 325 14 4 9 3 32 9 15 19 105 32.3% 定石型
趙治勲 Cho Chi 1,002 40 4 36 10 85 27 47 78 327 32.6% 定石型
Top棋士合計 7,230 274 30 591 182 414 174 440 375 2,480 34.3%
全対局数 51,908 1,108 198 4,247 960 2,737 681 1,316 1,995 13,242 25.5%
Top棋士出現率 13.9% 24.7% 15.2% 13.9% 19.0% 15.1% 25.6% 33.4% 18.8% 18.7%
Top棋士学習効率 あり 懸念 懸念 あり 懸念 あり あり あり

[表注釈]

  • トップ棋士におけるシステム布石出現率の平均値は34.3%。これを上回る棋士は「棋士タイプ」を「システム布石型」、下回る棋士は「定石型」とタイプ分けした
  • システム布石8型についてトップ棋士における出現率(Top棋士出現率)の平均値は18.7%。これを上回る布石はトップ棋士がよく打つ布石ということになるので、「Top棋士学習効率」を「あり」とした。下回るシステム布石はトップ棋士以外の棋士がよく打つ布石となるので学習効率(網羅性など)の観点から「懸念」とした


[システム布石]

  • タスキ星を解説している布石書は「基本布石事典 下」だけ。かつトップ棋士対局事例も少ない。
  • 小目平行、二連星を解説している布石書も「基本布石事典 下」だけだが、トップ棋士の対局例は多い。
  • 中国流、星とケイマジマリはトップ棋士の対局例は多いものの、トップ棋士以外の対局も非常に多く、棋譜をトップ棋士限定にすると網羅性に懸念が出てくる。解説書はいくつか出版されている。
  • 三連星は武宮正樹、小林流は小林光一の棋譜が多く、棋士を限定することで効率よく学習を進めることが可能。解説書も複数出版されている。
  • ミニ中国流はトップ棋士の出現率は平均以上。解説書も出版されている。
  • 布石書については「基本布石事典」があればまずは十分ではないかと思いますが、それ以外にもいろいろ出版されていますので、ご自分に合ったものをお探しください。


[棋士]

  • 曹薫鉉は定石型の棋士であるがシステム布石では二連星とミニ中国流を用いている
  • 小林光一は星とケイマジマリ・小林流・小目平行を使い分けている
  • 李昌鎬は定石型の棋士であるがシステム布石では星とケイマジマリを用いている
  • 依田紀基は中国流と星とコゲイマを使い分けている
  • 加藤正夫は定石型の棋士だが、システム布石では星とコゲイマをメインに据えて、三連星、中国流、小目平行を併用している
  • 徐奉洙は定石型の棋士だが、システム布石では星とケイマジマリを用いている
  • 林海峰は定石型の棋士だが、システム布石は中国流と小目平行を使い分けている
  • 兪斌は星とコゲイマジマリをメインに据えて三連星、ミニ中国流、小林流を併用している
  • 高尾伸路は中国流と星とコゲイマジマリを使い分けている
  • 馬暁春は定石型の棋士だが、システム布石では星とコゲイマを用いている
  • 武宮正樹は三連星スペシャリストである
  • 聶衛平は定石型の棋士だが、システム布石では中国流を用いている
  • 趙治勲は定石型の棋士だが、システム布石では中国流と小目平行を用いている


参考文献

No. 書名 著者名 発行日 出版社
1 囲碁に強くなる本 菊池康郎 1980/01 金園社
2 新版 基本定石事典 <下巻> 星・目外し・高目・三々の部 高尾紳路 2010/02 日本棋院
3 新版 基本定石事典 <上巻> 小目の部 高尾紳路 2010/02 日本棋院
4 石田芳夫のやさしく考える布石 石田芳夫 2007/01 日本放送協会
5 新版 基本布石事典 <下巻> 星、小目、その他 依田紀基 2008/08 日本棋院
6 新版 基本布石事典 <上巻> 星・小目の部 依田紀基 2008/08 日本棋院
7 三々打ち込み辞典 韓国棋院 2005/04 棋苑図書
8 はじめての基本定石 小林覚 1998/08 棋苑図書
9 新版 基本死活事典 張栩 2014/08 日本棋院
10 辺の戦い辞典 韓国棋院 2005/08 棋苑図書
11 基礎からのヨセと計算 石田芳夫 2013/09 マイナビ


以上11冊。お奨め順(関係する各Web Pageのアクセス頻度を踏まえています)。

(一局を打つには、これとは別にやさしい詰碁、手筋、死活の問題集をたくさん解く必要があります。)

関連項目

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囲碁・オセロ板』(トップページ)

はじめて棋譜並べに取り組まれる方へ』(同レベル)
置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ定石とヨセ』(同レベル)
置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ布石とヨセ』(同レベル)
置碁必勝法検討スレ/並べて学ぶ三々打込とヨセ』(同レベル)
置碁必勝法検討スレ/もっと並べて学ぶ定石とヨセ』(同レベル)
並べて学ぶ小目定石の周辺』(同レベル)